96話だ ページ37
鷹岡に顎クイしてたかと思いきや、今度は俺に近づいてくる理事長。
俺ピンチなう。助けて。
「口元に血が滲んでいるよ。口の中を切ったんじゃないかな？少し見てあげよう」
「い、いえいえお気遣いなくゴバアッ！！」
「「「「「五十嵐/A(さん/ちゃん)ー！！」」」」」
動揺し過ぎて口の中に血が溜まってたことを忘れてた。喋ったら血が出た。
あ、やべ。
「大分深く切ったみたいだね。良かったら私の知り合いの経営している病院に一緒に…」
「いいいいいいえ本当に！！だ、だいじょび、大丈夫です！！」
「理事長先生、五十嵐さんはこれから私が手当てしますので…」
おお、殺せんせー！！ナイス助け船！！今回ばかりはアンタが輝いて見えるぜ！！
「そうか。それは良かった。五十嵐さん、しっかり殺せんせーに手当てしてもらいなさい」
「は、はぁ…」
「それと、浅野君と仲良くしてくれてありがとう。浅野君は君を気に入っているようだからね。」
「えっ」
「ふふっ、では私はこれで。」
最後の言葉は皆に聞こえないようにそっと俺の耳元で囁かれた。
あの人、どこまで知ってるんだ…？
去って行く理事長の背中を見ながらぼんやり考えていた。
「さ、五十嵐さん。手当てしますので口をあーんと開けて下さい」
「あーん」
シュバババッと素早く触手を俺の口の中に突っ込んだかと思いきや、「はい、もういいですよ。」と10秒も経たない内に口から触手が抜かれた。
おお、もう痛くない上に、傷が出来た所ももう分かんなくなってる。
「ありがと殺せんせー。」
「いえ、これくらい造作もありません。」
スゲーなマジで。
「大丈夫か、五十嵐さん」
「烏間先生…、大丈夫です。もう痛くないですし…」
「！口元に血がついてる。」
そう言って烏間先生はポケットからハンカチを取り出し、それで口元を拭ってくれた。そしてそのハンカチを俺の手に握らせて、
「そのハンカチは返さなくていい。そのまま貰ってくれ」
ちょ、イケメン過ぎやしないか！？
「あ、ありがとうございます…！！」
「ちょっと五十嵐さん！？先生が手当てした時と態度が違い過ぎませんか！？」
先生の悲痛な叫びにE組の皆からドッと笑いが起こる。
バッキャロー、イケメンと超生物が同じ土台に立てると思うなよ。
そしてその後臨時報酬として烏間先生が皆に食べたい物を街で奢ってくれることになった。
「楽しみだね！Aちゃんは何が食べたい？」
「俺？俺はー…」
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蒼卯(プロフ) - 紅華妃さん» 応援ありがとうございます( *´艸｀) (2019年3月31日 13時) (
レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
蒼卯(プロフ) - 浅野月愛さん» ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年3月31日 13時) (レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
紅華妃 - 面白くて何度も読んじゃいました！浅野君との絡みがサイコーに面白くて読んでてとてもドキドキしちゃいました(^ ^)これからも応援してます！ (2019年1月31日 20時) (レス) id: d91252218e (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛 - 本当この話大好きです！面白いけどちょっとドキドキする感じが最高です。更新頑張ってください！ (2019年1月28日 19時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼卯(プロフ) - 紅姫さん» ありがとうございます( *´艸｀)今後もっと浅野君との絡みが増える予定なのでお楽しみに！ (2019年1月27日 23時) (レス) id: 1c3229ef9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼卯 | 作成日時：2016年12月30日 22時
