幼い頃から苦労人 ページ2
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これは練習生時代のお話。
いつも通り、嫌になるくらい通った音楽が鳴り響く練習室が並ぶ廊下を歩くと、
電気は付けたまま、騒がしい部屋が並ぶ中に、静かな部屋がが一つ。
ここで声をかけたところで全く接点がない人だったら大恥をかくから
ドアのすりガラスから少し覗いてみると、見覚えのある後ろ姿が。
TY「アイゴ〜･･･、そんな所で寝てちゃ風邪引くよ？」
返事をしてくれない彼女はどうやら爆睡してるみたいだ。
練習室で寝ちゃうなんて相当だな･･････････、
まあAも絶賛成長期の女の子だから、仕方ない。
かと言って、エアコンガンガンなこの練習室で汗をかいたまま
寝かせるのもいけないと思って、とりあえず練習室を出る。
「んん、･････」
あともう少しのところで僕がお姫様抱っこしていたからか、歩く振動で起きたみたい。
眠そうに可愛らしく目を擦る姿を見ると、
あぁ、この子もまだ子供だな、って思う。
TY「起きた？」
「オッパ〜〜･･･」
TY「ん〜、Aヤ〜暑いよ〜ㅋㅋ」
お姫様抱っこされたまま、僕の首に腕を回してギュッとしてくる。
自分の体温のせいか、生温い廊下の湿度のせいなのか、
それとも気温のせいなのか、少し体が火照る気がした。
普段は滅多に甘えたりしないAが、
人に甘えたくなる時はきっと何かあった時。
長年一緒にいると分かるようになる。
それほどAの事を無意識に気にしているんだな、って。
Aの周りにいる男達はきっと自分が思ってる以上に依存してるんだ。
僕だってそう。自分でもわかるくらいには。
「オッパどこ行ってるの〜･･･？」
TY「どこでしょ〜う？」
ド汗をかくくらい練習してたんだろう。
乱れた前髪が額にへばりついている。
沢山練習した証だ。
5歳も離れたまだ幼い女の子がヘトヘトになるまで練習して、
仮眠室に行く気力もないままのこんな姿をみると少し悔しいし、苦しいし、辛い。
･････彼女はこんなに頑張ってるのに。
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りの(プロフ) - 豆粒さん» リクエストありがとうございます！気長にお待ちください♪ (2022年8月9日 13時) (
レス) id: 82e4a21306 (このIDを非表示/違反報告)
豆粒(プロフ) - リクエストで主人公が練習中に体調を崩してしまいそれでも練習を続けようとする主人公をメンバーが気にかけるお話と主人公にソロのモデルの仕事が入り相手のモデルさんが居るのですが、その相手のモデルさんとの絡みに嫉妬するメンバーを書いて頂けませんか？ (2022年8月9日 1時) (レス) id: e8061d22ba (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 豆粒さん» コメントありがとうございます♪是非！ (2022年8月9日 1時) (レス) id: 82e4a21306 (このIDを非表示/違反報告)
豆粒(プロフ) - 始めまして、読んでいて面白いです、宜しければリクエストしても可能でしょうか？ (2022年8月8日 19時) (レス) id: e8061d22ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りの | 作成日時：2022年7月30日 22時
