なんでもＢ★Ｌ短編集 コラボ:秒針×ユウ

災難なP-P２ writer.秒針 ページ14

(side.P-P)


つ「だーかーらー！なんでお前はそんなに子供なんだよ！！！いちいち俺の言葉に言葉被せるな！！！」
キ「あぁ！？被せてねーよ！自意識過剰なんじゃねーの！？」

思わず耳を塞いだ。
自分の家でこんなに大声で喧嘩されるとほんとに迷惑だ。僕にも、近所にも。
しかし、何度言っても何度止めても2人は喧嘩をやめない。
視聴者も最近2人のギスギスした雰囲気に気付いているようで、キヨくんとつわはすくんには不仲説というものが存在していた。
あながち、それは間違っていないだろう。

キ「ねぇーレトさんー！つわはすくんが変な言いがかりしてくる〜」
つ「あっ、ちょ！」

キヨくんはこういう喧嘩になるとレトさんに逃げる。
隣でスマホをずっといじっていたレトさんが、キヨくんの声に顔を上げる。

レ「あー…うん、せやね。」

あ、これ絶対話聞いてなかったでしょ。
だってチラッとキヨくんとつわはすくん見ただけで、また視線をケータイに戻したし。

キ「ほらぁー！レトさんだって言いがかりって言ってんじゃん！！」
つ「ちげーよ！！今のはお前が子供ってことに対しての肯定だよ！！」
キ「誰が子供だ！！お前の方が子供だろうが！！！」

レトさんの曖昧な返事によって喧嘩がより一層盛り上がる。

だめだこりゃ。
ソファから立ち上がり、その場を後にベランダに出る。
あのままあそこにいたら僕まで巻き込まれてしまう。

はぁーっと思いっきりため息をつく。

「…ぴーぴ。」
P「うわっ！びっ…くりした…」

急に後ろから声をかけられ振り返ると、そこには後ろ手で窓を閉めるレトさんがいた。
その後ろでは、相変わらず喧嘩をしている2人の姿が見えた。

レ「…なにしてんの、こんなとこで。」
P「あー、うるさくて…」

僕が苦笑いを浮かべると、レトさんは意外な言葉を口にした。

レ「止めたろか？あの喧嘩。」
P「え？」

僕が何度言っても、何度止めても2人は喧嘩をやめない。
だけど、あの2人はレトさんの言うことだけは聞く。
でもレトさんは自分には支障がないからと喧嘩する2人をいつも放置していた。
それなのに、今止めようかと僕に提案するレトさん。

P「…どういう風の吹き回し？」
レ「んー、1つ条件があるんやけど。」

＊＊＊

次次ー(´・д・｀)

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