01 セミだーって、ゴリラだーって、らっきょうだーって ページ2
『あー腹減った』
おはようこんにちはこんばんは。岩泉A、一年六組兼男子バレー部マネージャーですどうも。あの岩泉一の妹ですどうも!!
「お前パン食いながら言うセリフじゃないそれ」
隣の席で眠そうにそう言うのは国見英。男子バレー部の部員である。
私は今、ウインナー挟まったパンを食っている。食っているけど腹が減る。人間だもの。み〇を。
ちなみに現在二限目、立派な早弁だ。
『何だお前も食いたいのか国見んみんみんみんみんみ』
「うるさいAだって岩泉んみんゼミじゃん」
『セミと言えば冬だよねー』
「いや夏だろだからゴリラって言われるんだよ俺に」
『いや関係なくね???』
いつもの他愛もない会話を繰り広げる。国見とは中学からの仲。同じ北川第一出身で、隣のクラスの金田一というらっきょも一緒だった。教室は今日も平和である。
いやどこが平和だ誰がゴリラだ。ゴリラの妹だけどゴリラではねえよ。
時がジェット機のように過ぎ去り部活の時間がやってくる。早すぎるだろというクレームは受け付けておりません。
体育館にやってくると、主将のクソ川やマッキー先輩、まっつん先輩、らっきょなど、様々な人の姿が見える。その中に兄であるハジメもいた。及川とハジメは家も近所の幼なじみ。つまり及川は私とも幼馴染み。女の子にヤッホーと星を飛ばしながら紳士的に対応し、キャーキャー言われている及川だが、私には
「お、Aじゃん。今日もゴリラ極めてる?」
『ああん?ゴリラじゃねえよ私が極めてんのはお前の女子からの好感度を下げること』
「ちょっと!やめてくんない!?」
こんな調子である。みんなしてゴリラゴリラいう。ゴリラ大好きかお前ら。つーかなんだゴリラ極めてるって。
「よーA」
「よーゴリラ」
『こんにちはまっつん先輩』
「俺は!?」
私のところにやってくるまっつん先輩とマッキー先輩。ゴリラっつったマッキー先輩にはあとでアメリカンドッグ奢って貰う。
ちなみにこの二人は二年前からよくうちに遊びに来ていたため、二年前から知り合いである。
「A。母ちゃん今日夜勤になったってよ。帰りラーメン食って帰んぞ」
『及川の奢り?』
「おう」
「ちょっと!?」
ここにきてハジメの初登場である。
私たちの母は夜勤のある職についており、父はたまにしか帰ってこられない職についている。だからごくまれに、両親がいない日がある。今日がそうらしい。
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作者名:ノル | 作成日時:2017年11月12日 22時