五色兄妹物語*番外編2

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−工side−




『結婚してください!!』



中身は白布さんだってわかってはいるけど


可愛い可愛い俺の妹である


Aが俺のライバルである牛島さんに


プロポーズした事実は


かなりショックだ



そこから意識は無い



…



白「! あれ…」



気がつくとAも白布さんも


牛島さんも天童さんも居ない


皆何処に…



俺は皆を探しに走った



早くAの身体の中にいる


白布さんを見つけなくては


牛島さんがもしも


白布さんのプロポーズをOKするなんて事になったら大変だ


いや…


もしそうなったら


俺は牛島さんをライバルと意識するのを止めて


抹消に専念する、絶対


Aは絶対に渡さない…




工「白布さん! 貴方はフラれたんです!!」



『んなわけねえだr…

　そんな事ないですよね、牛島さんっ?(超可愛い声)』



工「私の知りもしない少女漫画みたいな声出さないで
　ください! 気持ち悪い…っ」


『あﾞ?』



俺と、Aがもめている声がした


おそるおそる覗くと


牛島さんにピッタリくっついたAと


天童さんと俺の身体のAが居た



工「白布さん いい加減に離れてください!!」


『嫌だね』




ん? A、さっきから“白布さん”ってずっと
連呼してるよな



今、俺の身体が白布さんで…


白布さんの身体がAで


Aの身体が、俺…



周りから見れば…


俺がAにずっと白布さんって言ってるんだよな



そして、その場には


何も知らない牛島さんと天童さん…



白「Aっ…じゃなくて…

　
　つとむーーっ!!」


工「!?」


『!!』



白布さんて普段俺のことなんて呼んでたっけ…



工「工 お前遅いんだよ! 何気ィ失ってんだバカが!」


白「!? A今は俺の身体なんだから敬語…!(ｺｿ」


工「!!」



ハッと今気付いた


といった驚いた顔をしている



白布さんが何故白鳥沢にいるのかはわからないけど


牛島さんにプロポーズした時点で


かなり暴走している


それでAも冷静さを失っていたのだろう



あっ プロポーズ…



白「牛島さん!! Aからのプロポーズはどう
　なったんですか!? Aは渡しませんよ!!」



　

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