五色兄妹物語*番外編2

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『なんか、怖そうですね』



天童さんの説明を聞いて怖くなった



天「大丈夫! ただの遊び! 実際に食い殺したり
　処刑するわけじゃないから! ただの投票だよ!」


『そうですか…』



天「怖くなったら抜けていいから! ね?」


『抜けたらゲームが成り立たないような気が…』



天「じゃあ1回やってみようか!
　
　ほら皆集まって!」


山「はいよ」


瀬「おいコレ 審判みたいな奴いるんじゃねーの?」



天「それも大丈夫! 俺がゲームマスターやるから!」


瀬「お前が!?」


天「この役ならゲームしながら説明とか入れんの
　楽でしょ?」


瀬「確かに」



天「じゃ 始めるよ、 皆カード1枚だけ引いて〜

　あっ 若利くん1枚だけダヨ… 3枚はダメかな、うん」


牛「すまん」



…



天「皆引いた?」


工「引きましたよ!」



瀬「若利のなんだった?」


牛「俺は…」



牛島さんが瀬見さんに自分のカードを見せようとした



天「!? ストーップ!! 自分の役職が書かれたカードは
　他の人に見せちゃダメだよ!」


瀬「そうなの?」


天「そうだよ…

　俺がゲームマスターでよかった…」




『……』



私は周りを確認して


こっそりと自分のカードを見た



『!!』



カードには狼の絵


私の役職は人狼だった



天「村人3人、占い師1人、霊媒師1人、狩人1人
　
　人狼2人だからね。


　人狼と村人が同じ数になったら村人の負けだよ!

　村人は人狼を全滅させないとだからね!」



人狼は2人いるのか…


ならあとの1人は誰だろう…



天「今は昼間ってことで、皆で話し合いして誰が人狼か
　投票で決めてね! 票が多かった人は即退場ね!」


山「厳しっ」



天「つべこべ言わずさっさと話し合い始めちゃって!」



もし、私に票が集まれば


私は処刑されることになるのか…(ゲームの中で)



しかも、村人じゃなくて人狼


バレれば即処刑


あまり怪しまれないようにしないと…



工「A?」


『ぅすｯ!! …なっ なに?』



工「めっちゃ挙動不審になってるけど…大丈夫か?」


『ダイジョブ なんともないアルヨ…』


工「(アル?)」



いけないいけない…


こんなんじゃ周りから怪しまれる


もっと落ち着こう…




『ﾋｯﾋｯﾌｰ… ﾋｯﾋｯﾌｰ』←目が凄いぎょろついてる



　

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