【ky】俺の唯一怖いもの

2日目 ページ3

『…あーー！！暇！！』


昨日出会った男の子の事がなんとなく気になる。


気を紛らわそうとするもやる事がなく、両親は他界しているため一人暮らし。暇で暇でしょうがない。


『2・3年生は明日から新学期が始まる……』


でも1年生は昨日が入学式で今日から授業に入っているはず


『…よし！！学校行くか！』







学校についたはいいものの……


授業中は門が閉まっていて中入れないんだった……！


遅刻だとインターホンを押して先生に言えば開けてもらえるのだが、来てはいけない日に来ている訳なので当然許してもらえない。


今は11:30。私の時は入学式の次の日の授業は三限目までだったため今日も三限ならあと10分待てば皆帰り出す。


『…12:00まで待って来なかったら帰ろう』







「ーーーー！？」


「ーーー笑」


あ、人の声だ。


「まじで気あうね！？時間もあるし今からスタバいこー！」


「担任まじ当たりじゃん！」


「お前部活どこ入るー？」


1年生らしいトーク…なんか懐かしくなってきた。


じゃ、あの金髪君をさがしますか。
あの頭だし通ったらすぐわかるでしょ







『……いや全然来ないじゃん！？』


かれこれ20分は待ったけど金髪なんて1人も通らなかった。


もうこうなったら通る1年生に聞いてみよう！


『あのさ、ちょっといいかな？』


「あ、はい！なんですか？」


『金髪で…短ランの男の子！知らない？』


「金髪で短ラン…あ、もしかして清川君ですか？」


『いやー名前はわかんないんだけどちょっと用があって』


「私同じクラスなんですけど、帰ってるとこ見ましたよ」


『えぇ！？金髪なんて1人も通んなかったよ！？』


「あー、なんか昨日までは金髪だったんですけど今日茶色に染め直してきてて…怒られたんですかね？」


……まじか。どうりで見つからない訳だ。


『そっか、用事はまた明日にするわ！ちなみに君は何組？』


「えっと、2組です！」


『ありがとう！気をつけてね。』


会えはしなかったけど、クラスと名前は分かったぞ。


2組の清川…絶対明日こそ会いに行く！！

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