男装してても心は女。【佐野万次郎】

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マイキーの部屋。



『よう、ドラケン。昨日ぶりだな。』



ド「おう、蓮。お前ここに泊まったのか？」



泊まったと言うか･･･



『泊まらされた。』



何だそれ、と笑うドラケン。



マイキーはドラケンに髪を結ばれながら、こちらをずっと見ている。



何だよ、鬱陶しい。



マイキーからの視線を無視し続け、ドラケンと話す。



『あ、ドラケン、試しに俺の髪結んでくれねぇ？』



(カツラの下の。)



ド「え、別に良いけど。」



ちょうどマイキーの髪が完成したらしく、ドラケンが俺の後ろに座る。



『じゃ、頼むわ。』



カツラをとる。



ド「お前案外髪長ぇな。結び方は何でもいいか？」



おう、と答えようとしたが、マイキーによって遮られた。



マ「俺と同じのが良いよな。」



『はぁ？嫌だよ』



マ「これにしろ。」



次は笑うことなく言ってきた。



また、嫌。と答えようとしたが、言う前にドラケンが結び始めた。



『あ、ドラケンてめぇ、』



暴れようとするが、マイキーが抱きついてきて動けなくなった。



『あぁ！どけ！重いんだよ！チビ！』



チビ、と言った途端、絞める力が強くなった。



『痛っってぇ！』



ド「よし、そんままだ！マイキー！」



結局結ばれてしまった。



『もう知らねぇ！』



ド「ごめんな、蓮。でも似合ってるぞ？」



謝ってくれるドラケン。



マイキーはまあ予想通り謝らない。



『抱っこしてくれたら許す･･･』



ｼｨﾝと場が静まる。



『お前身長高ぇから･･･』



ド「はは、いいぞ。来い」



笑いながら抱き上げてくれた。

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