男装してても心は女。【佐野万次郎】

ただいまです！！（本編です） ページ39

数日後



ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン



何度も鳴らされるインターホンで目が覚めた。



『ちっ、誰だよ。こんな時間に。』



まだ朝早えだろ・・・



だが時計を見ると午後1時と人が来てもおかしくない時間だった。



ガチャ



相手を確認せずに出た。



『はーい』



ド「よ、蓮！邪魔するぜ。」



『ドラケン！？』



武「すいません、俺もいます。・・・え？」



来たのはドラケンと武道だった。武道は俺を見た瞬間何かに驚いていたがとりあえず中に入れた。



『おい、何の用だよ』



ド「一虎んとこ行ってきた」



『おう、』



ド「マイキーはあいつを許した。これからもお前は東卍の一員だって言って」



・・・ん？



『ちょっと待て、あいつ、東卍だったのか？』



そんなの聞いてねえんだが？



ド「おう、創設メンバーだ。」



『創設メンバ・・・真一郎を殺したのは知ってたけどまさかの創設メンバーか』



ド「お前、・・・真一郎君殺されて、一虎を殺したいって思わなかったのか？」



『え、思ったぞ。めっちゃ思った。』



ド、武「え？」



『そりゃ殺したくなるだろ。普通に』



大切な人殺されてんだから。



『でも殺してほしいなんて真一郎は思ってねえだろうしていうか殺してもあいつは帰ってこねえしさ
恨んで殺すなんて馬鹿なこと俺はしねえよ。』



ド「・・・」


武「あの・・・真剣なお話してるとこ悪いんですけど・・・」



申し訳なさそうに口をはさむ武道



『あ？』



武「蓮さんって女性なんですか？」



『あ？何で急に』



武「だって髪が・・・」



髪？



『あ〜、そういうことか』



寝てたからかつらしてなかったわ。



『そ、女。改めてよろしくな。』



武「あ、はい。よろしくお願いします」



ド「思ったんだけどよー、お前男装しなくても男にしか見えねえぞ？」



『あ、まじ？もうめんどくなってたんだよなあれ被んの。』



じゃあこのままでいいか。



『でも首熱いからなー。』



ド「この前みてえに結んでやろうか？」



『お、頼む』

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