男装してても心は女。【佐野万次郎】

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『やっぱ始まってるか、』



約束の場所につくと、すでに野郎共が乱闘中。



依頼主を見つけ、謝りに行く。



『さぁ〜せん。遅れました。』



モ「やっと来たか！早く加勢してくれ！」



言われた通り参加する。



チラっと見渡すと、マイキーとドラケンが観戦席に座って見ている。



『鬱陶し･･･』



にしても、相手多いな。



『なぁ、これって相手の総長伸せばいいんだよな？』



モ「あ？お、おう。」



よっしゃ、なら簡単だな。



勢いをつけて走り出す、



総長はでっかいゴミ箱の上。



勢いのまま地面を蹴って飛び上がる。



『大将首も〜らい！』



顔面に蹴りを入れる。



「ﾌｶﾞｯ」



白目を向いて倒れる。



『よし！抗争は終わりだ！』



一斉にこちらを見る野郎共。



視線を気にせず、続ける。



『抗争は終わった！さっさと散れ！
もうすぐサツが来るぞ！』



そういうと、帰っていく奴ら。



いや、帰るの早ぇな。



横で倒れてる総長を起き上がらせる。



『おーい、』



こりゃ、口の中切れてんな。



起きた総長の口を開けさせ、手当てする。



『ごめんな、思いっきり蹴って、』



マ「蓮〜、そんな奴放って、帰ろうぜー」



『無理、』



マ「え〜、」



『真一郎が言ってた、どんなに喧嘩しても、その喧嘩が終わったら、仲良くしない理由なんてなくなる、だから、誰にでも優しくな、ってよ』



『よし、終わった。』



手当てを済ませ、立ち上がる。



『帰ろうぜ』



ド「いいのか？そいつ放っておいて、サツが来るんだろ？」



起き上がらない総長を指差す。



『サツってのは嘘だ、さっさと終わらせたかったからな』



そういって歩き出す俺をぽかんとした顔で見つめる二人。



マ「蓮って何か、すげぇよな」



『何がだよ、てか、ラーメン食いに行こうぜ！競争で一番最後の奴の奢りな！』



ド、マ「は！？ちょ、待て！！」

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