【ヒロアカ】気づいた頃には君がいなくなっていた (ページ23)

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君との記憶2 ページ23

死柄木side

ある日、彼女は傷だらけだった

白いワンピースはところどころが破け

頬には切傷や痣がたくさんあった

「！…それ、どうし…」

『さあ！今日もあそぶぞーー！！』

彼女は言葉を遮り、にこりと笑った

この時からだった

………彼女が傷だらけになるのは

『転弧くん、個性って何なの？』

「ｯ…崩壊」

『…。君も同じなんだね』

「？」

『あ、いや、なんでもないよっ！！』

一瞬だけ

瞳が怪しく紫に光った…気がした

影が揺らいだ気がした

それから毎日、彼女に傷が増えていく

背中に

腹に

腕に

顔に

火傷した跡が

何かを刺された跡が

切りつけられたような跡が

彼女に増えていく

――――――目の前で愛する人が傷ついていく

どうしたんだ、聞こうとするといつも笑って遮られる

怖いくらい優しい笑顔で

だからある日、Aについていった

これしか方法はないと

それが彼女との別れになるなんて知らずに