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片手でボールをぐるぐると回す花道に、晴子が興奮したように言った。
「桜木くんもしかしてダンクできるんじゃない!？背高いし!!ジャンプ力ある？!」
「ス、スポーツマンですから…!!」
「わーっ!!やってみてやってみて!!」
そうして前回のように持ち上げられ、俄然やる気になってしまった単純な男、花道。
「よおおし!!」
「(スラムダンクか……やるからにはマジだぜ)」
「うわーっ、なんだかドキドキしてきた!このリングの中にボールを叩きつけるのよ桜木くん!!思いっきり跳んでね!!」
ゴール下にはぶんぶんと手を振りながら興奮冷めやらない晴子。
「行きますよハルコさん!!」
「オーケー、がんばって!!」
やるからにはマジな男花道は、バスケの初歩も知らない完全なる初心者だ。
ドリブルなど知らない、ボールを片手に掴んだまま走り出した花道に晴子がげっ!!と目を見張った。
ボールを持ったままの花道が、リング目掛けて助走をつける。
「行くぜっ!!スラムダーンク!!!!」
「──とうっ!!!」
そして、跳んだ。
「(スゴイ…!!!)」
「(リングの真ん中に叩きつける…!!!)」
「あれ？」
ガッ!!ドターン!!!と、体育館ごと揺れたかのような衝撃音。
跳ぶタイミングを間違えたのか跳びすぎたのか、リングの真ん中にボールを叩きつけるはずが花道の頭がボードに叩きつけられてしまった。
結局スラムダンクは失敗だが、晴子の興奮はまだ冷めない。
「す…す…スゴイわ桜木くん!!シュートは外れたけどすごいジャンプ力だわ!!」
「桜木くんバスケット部に入るべきよ絶対!!!」
「そ…そーすか…？」
「そーよ絶対よお!!!」
「(救世主よ…!!救世主よお兄ちゃん!!)」
ぶつけた額から煙を出して倒れたままの花道と力説する晴子の元にやってきた桜木軍団。
「何してんだ？」
「死んでるなー」
「おっ、君はハルコちゃん」
体育館にいた二人の状況に、洋平がニヤニヤしながら花道を覗き込む。
「ハハーン、分かった。誰もいない体育館に連れ込んで無理やり押し倒そうとしたが拒否されてカウンターの頭突きをくらった!アタリだろ──えっ違う？」
「(桜木くんはバスケ部の救世主になるわ…!!──絶対よ!!)」
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玲生(プロフ) - 調べてみたらリョータと同じ市で泣いた (12月10日 22時) (
レス) @page11 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - なーすさん» ご指摘ありがとうございます…!!腎臓ですね…笑修正しておきます😖 (10月24日 1時) (レス) id: 64806ac4ef (このIDを非表示/違反報告)
なーす - 楽しく読んでおります。でも、２つある臓器は、肝臓ではなく腎臓です(笑) (10月17日 23時) (レス) @page33 id: 10ce8bde32 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - 生粋のまよらーさん» コメントありがとうございます❕嬉しいお言葉が励みです😖リョータとの再会は力を入れなくてはですね…!続編もお時間がある時に覗いていってくださると嬉しいです…!! (2023年4月23日 1時) (レス) id: 05f236e790 (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - 最高に面白くて、すぐお気に入り登録してしまいました！！メープルシロップ色の髪と目は最強ですよね……高校に入ったということはそろそろリョータにも会うんですかね？？その時が楽しみすぎて…😭これからも更新頑張って下さい！応援しています！ (2023年4月16日 21時) (レス) id: 3e4069aada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Uo | 作成日時：2023年2月13日 14時
