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もちろん放課後、屋上に桜木花道は現れない。
ならば彼は今どこにいるのか。
「あっ、ボール」
「中学の時はこんなふうにボールをコートに出しっぱなしにしてたらすごい怒られたのよね」
そう言う赤木晴子の女子らしい高い声が、シンとした広い空間で響いて、壁に跳ね返った。
オレンジに光る床に転がっていたボールを拾って、晴子が言った。
「あたし中学の時はバスケット部だったんですよ」
ボールをドリブルする晴子の姿はどこかは覚束ない。
そわそわと見ている花道の前で、晴子はそのままリングへと向かった。
「さあっ、赤木晴子選手カットインだっ!レイアップシュー──とわっ…!!」
どてっ、という音。目の前で転がった晴子。
コケたことを少し恥ずかしそうに悔しそうにしてから、桜木くんやって、とボールを投げられて一先ず受け取る。
「エヘヘ、実はあたし運動神経ないんです。だから高校ではバスケやらないつもり」
「でも見てるのは好きなの、大好き。子供の頃からお兄ちゃんがやってるのをずっと見てたから」
「…桜木くん、ダンクって知ってる？」
バスケを見ているのが大好き、と座り込んで顔を赤くしたまま言った晴子が不意にそう聞いた。
聞き覚えのない知らない言葉に花道が答えられずにいると、晴子が目を輝かせて言った。
「ダンクはバスケットボールの花形!!最もエキサイティングで、最も観客が喜ぶプレイ!!」
「──とくにあのゴールが壊れるんじゃないかというほど強く叩き込むのを、スラムダンクって言うの」
「スラムダンク…」
「中学時代兄が試合でダンクを決めると、味方だけでなく敵の応援席まで大騒ぎで…体育館中がドーッとなるの、凄かったんですよ…」
思い出すようにして言った後、晴子は顔をポッと赤らめて恥ずかしそうに目線を下げた。
「…あと
「ルカワ」
ルカワ。さっきもどこかで聞いた名前だ。
誰なんだろうと思っていると、晴子が不意に声を上げた。
「わっ!桜木くん片手でボールを掴めるの!？スゴイ!!」
「ん？イヤ〜〜!このくらいスポーツマンですから!!ほらほら!!」
「スゴーイ!!」
ここまでベタ褒めされては、花道も当然悪い気はしない。
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玲生(プロフ) - 調べてみたらリョータと同じ市で泣いた (12月10日 22時) (
レス) @page11 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - なーすさん» ご指摘ありがとうございます…!!腎臓ですね…笑修正しておきます😖 (10月24日 1時) (レス) id: 64806ac4ef (このIDを非表示/違反報告)
なーす - 楽しく読んでおります。でも、２つある臓器は、肝臓ではなく腎臓です(笑) (10月17日 23時) (レス) @page33 id: 10ce8bde32 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - 生粋のまよらーさん» コメントありがとうございます❕嬉しいお言葉が励みです😖リョータとの再会は力を入れなくてはですね…!続編もお時間がある時に覗いていってくださると嬉しいです…!! (2023年4月23日 1時) (レス) id: 05f236e790 (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - 最高に面白くて、すぐお気に入り登録してしまいました！！メープルシロップ色の髪と目は最強ですよね……高校に入ったということはそろそろリョータにも会うんですかね？？その時が楽しみすぎて…😭これからも更新頑張って下さい！応援しています！ (2023年4月16日 21時) (レス) id: 3e4069aada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Uo | 作成日時：2023年2月13日 14時
