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「(もし俺がスポーツマンになったら──)」
"『まあ!!あなたってスポーツマンなんですね、ステキ!!』"
「いやあ〜〜〜!!照れるなあ〜〜!!」
「しょーがない、置いていこう」
まだ声も聞いたことがない女子との妄想を膨らませて照れる花道をついに見捨てて洋平達が去っていった後、
入れちがうように近づいてきた二人組。
「おいそこの赤い髪。一年か。名前はなんてんだ、ん？」
「スポーツマン桜木です!!よろしく──」
その瞬間腹筋をやめて振り返った花道の腹に、ガタイのいい男の膝が思いっきりみぞおちに入った。
「放課後屋上に来な」
「逃げんなよ」
そう言い残して行った二人組は、よく見れば柄の悪い不良だ。
入学早々他学年の階で好き放題した花道も花道だが、いきなり暴力を振るうなんてあんまりだ。
「(あー、…一瞬息が止まったぜ)」
「フー…」
周りの生徒達を退けてふんぞり返って歩いていく男達。
その背後で、頭ひとつ抜けた赤い髪がゆっくりと立ち上がった。
「おい…」
「一瞬息が止まったぞ。どーしてくれる」
「うあっ、」
ガタイがいいとは言え花道より頭ひとつ小さい男は、花道に胸ぐらを掴まれて浮き上がる。
「おめーの息も止めてやる」
「……!!」
「やめろてめぇ!!ココをどこだと思ってんだ!!」
「３年生の校舎」
「そのとーり!」
言ってる場合ではない。
一向に手を離さない花道に焦った男がジタバタとしていると、様子を見ていた生徒達もざわつき始めた。
そのざわざわという声の中から一人、可愛らしい声。
「桜木くん!!」
「!!」
人混みの中から手を振るのは花道をこうさせた張本人、赤木晴子だ。
「何してるんですか、こんなところで。３年生に知り合いでも？」
「うん。と、友達なんだ。ハルコさんは？」
「あたしは3-6に兄がいるの」
「兄のお弁当届けてきたんだけど…３年生の教室に来るのって何だか緊張する…」
「オ、オレも…」
「あーやっぱり!？」
「誰がだ」
晴子に早く帰ろうと急かされて３年の階をさっさと後にした花道は、すっかりと忘れていた。
"「放課後屋上に来な」"
"「逃げんなよ」"
こんな去り際の捨て台詞のようなものを、今の花道が覚えていられるわけもなかったのだ。
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玲生(プロフ) - 調べてみたらリョータと同じ市で泣いた (12月10日 22時) (
レス) @page11 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - なーすさん» ご指摘ありがとうございます…!!腎臓ですね…笑修正しておきます😖 (10月24日 1時) (レス) id: 64806ac4ef (このIDを非表示/違反報告)
なーす - 楽しく読んでおります。でも、２つある臓器は、肝臓ではなく腎臓です(笑) (10月17日 23時) (レス) @page33 id: 10ce8bde32 (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - 生粋のまよらーさん» コメントありがとうございます❕嬉しいお言葉が励みです😖リョータとの再会は力を入れなくてはですね…!続編もお時間がある時に覗いていってくださると嬉しいです…!! (2023年4月23日 1時) (レス) id: 05f236e790 (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - 最高に面白くて、すぐお気に入り登録してしまいました！！メープルシロップ色の髪と目は最強ですよね……高校に入ったということはそろそろリョータにも会うんですかね？？その時が楽しみすぎて…😭これからも更新頑張って下さい！応援しています！ (2023年4月16日 21時) (レス) id: 3e4069aada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Uo | 作成日時：2023年2月13日 14時
