KZは知っている

アーヤbyウナ ページ28

黒)アーヤ、、、ここってどこ？

上)立花、動くなよ。この辺りなんだろ。

若)でも、どうすれば見えるようになるんだ？

小)アーヤに触れれば、とか？

あ、考えてなかった、それ。

私は、近くにいた上杉君の手を掴んだ。

上)うわっ！？

若)なんだよ、うるせー！

上)今、なんかに掴まれてる、、、立花か？

気付いてくれてる！

手に力を入れた。

上)立花、力入った。聞こえてんだな。
俺の横にいるんだろ？

うん、そうだよ！気付いて！

翼)アーヤ、俺の頭撫でてよ。

上杉君の手を離し、翼の頭を撫でた。

翼)あ、ほんとに撫でてくれてる。
しかもうっすらアーヤの匂いがする。
アーヤ、俺の手に、文字かいて。
伝えたいこと、あるでしょ。

私は、翼の手に、三文字のひらがなをかいた。

翼)えっと、〈かがみ〉だと思う。
鏡でアーヤだ見えるのかな？

悠)みんなで洗面所いこう。

翼)アーヤ、手、離さないでね。

上)これ、ぱっと見美門変人だよな。


〜洗面所〜


翼)、、、うん、アーヤがいるね、鏡の中に。

いや、違うけど、、、

悠)今立花が文芸部だって実感した。

いままで思ってなかったの？

黒)どうすれば戻るんだ？



「戻らないよ」



全員が振り向いたそこにいたのは、、、








やっぱり、［ 私 ］だった。

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