KZは知っている

悪魔の使者byウナ ページ21

NO side



ここは、ひとけの無い森の中。




豪雨が地面を打ちつける、暗い夜。





黒い黒い雲の中から、





青光りする稲妻が走った。





稲妻は、森の頂上に落ちていく。






轟音と共に木々が倒れていく。





砂埃の中、雨に濡らされている少女。





茶色よりも暗い色の髪。




その髪は、肩辺りまで伸びている。





服は、菜の花色のワンピース。






可愛らしい顔立ちをしている。






なのに、それとは不似合いな、







真っ赤に輝く目。






何かを嫌っているような。






そんな少女が呟いた。





「みんなに早く会いたいから、




あの子を早く潰さないと。





………待っててね、私」






少女が一歩目を踏み出すと、






少女の目は顔に似合う茶色に。





髪の色は明るくなった。







少女は雨に濡れながら、






森の奥、闇に消えていった。

ウナです☆→←作者から

ラッキーアイテム

お好み焼き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す