空色日和 ページ3
「ぇー、あ、それそれ」
スマホから耳を離して頭を下げる。
青のファイル抱えて、どたどた会議室に向かう後輩を確認して、電話に戻った。
「ごめんごめん、で、今週末が何やって？」
スマホを持つ手と反対の手でスケジュール張を開くと、
電話の向こう側から特大の溜め息。
「同窓会。お前んトコにも案内行ってる思うけど。どーすんの」
「え、そんなん来てへんて」
「薄いピンクの葉書やで？ちゃんと確認したん」
あー…あれか。
引き落としや思てシュレッダーかけてもうたやつや。
…なんて思い出したけど、そんなこと亮ちゃんに言ったら怒られるから、
確かにあったかも〜なんて、濁しておく。
「それ皆来んの」
「9割参加。海外におる奴もいるから…」
「海外！？凄いなぁ」
「大倉も充分凄いやん。…で？来んの？」
さっさと結論を知りたがる。
昔から変わってへん友人に口元が緩んだ。
「日時教えて」
「日曜の14:00から」
「んー…行くわ」
「了解」
ばいばい、とかいう別れの言葉を出す前に電話を切る。
会ったら謝ろ。マジで今忙しいねんもん。
『先輩、キミセカ商事のフォルダなんですけど、』
「あぁ、それはな…」
睡眠時間は五時間あれば充分。
１日2食、朝と夜食べとけば持つ。
学生時代、
冬眠するかのように眠り、暴飲暴食して『熊』呼ばわりされた人間と同じ人間やとは思えへん生活。
大学４年生。
必死に就職活動して、大手企業に就職してからというもの、休みという休みを取ってへん。
仕事さえあれば生きてける。
「大倉先輩、今夜空いてますか？」
男受け良さそうなピンク系メイク。
…俺ならイケると思ったんか。
黒のスーツに、縁なし眼鏡。
大学生の自分は到底思い描くことのできなかったであろう、“堅物”っぽい身だしなみ。
…この格好から、女慣れしてなさそう♪とか思ったんやろう。
…これでも大学時代は遊んでた方やねん。丁重にお誘いを断った。
やれやれ。
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kyymm1(プロフ) - ありがとうございます！ (2021年7月10日 17時) (
レス) id: d4c7c060f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぐり。(プロフ) - れちさん» 非ログの方には申し訳ない汗もう少し書けたら外そうかな。 (2021年7月10日 15時) (レス) id: e2762dc7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぐり。(プロフ) - kyymm1さん» はじめまして！メッセージ送ったのでご確認ください！ (2021年7月10日 15時) (レス) id: e2762dc7c7 (このIDを非表示/違反報告)
れち - はじめまして。私は非ログなのでパス外されるまで待ちますね！いつもこの小説の更新を糧にしております。ヤスくんの発言はどういう意味なのか・・・楽しみです！！ (2021年7月10日 14時) (レス) id: 5dae2b6d43 (このIDを非表示/違反報告)
kyymm1(プロフ) - はじめまして！楽しく拝見させていただいています！新作も是非読ませていただきたいのでパスワード教えていただきたいです！よろしくお願いします！ (2021年7月10日 13時) (レス) id: d4c7c060f6 (このIDを非表示/違反報告)
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