検索窓
今日:3 hit、昨日:27 hit、合計:137,198 hit

異変 ページ30

立香「この辺りなら大丈夫かな。」

マーリン「あぁ、問題ないよ。
今のところ敵もいないようだし。」

オベロン「風も落ち着いているから、暫くは此処に留まっても大丈夫そうだね。」


オベロンとマーリンの言葉を聞いてから肩の力を抜いて息を整える。


賢王「して、雑種よ。
これからどうするつもりだ?」

立香「一応、少しだけ休憩したらすぐにでも出発して聖杯を探そうと思ってます。」

マーリン「それが良い。
あまり時間をかけるのもアレだしね。」









そんなわけで、皆は何かあった時の為に体力を温存しておこうと休憩を取っていた。
王様はそばにあった木に背中を預け、立ったまま目を閉じている。
マーリンはオベロンと何やら会話をしているけれど、此処からでは内容までは分からない。

……あれ?オベロンが欠伸してる。
珍しいな。普段は欠伸どころか眠たそうにすらしないのに。

疲れたのかな、と思った俺はオベロンに近付いて声をかけた。


立香「オベロン、眠いの?」

オベロン「ん?あぁ、いや……そういうわけではないんだけどね。」

立香「大丈夫?さっきの戦いでちょっと疲れちゃったかな。」

オベロン「ううん、平気だよ。
心配してくれてありがとう。」


頭をポフポフと撫でられ、俺はちょっとだけ照れ臭い感覚になった。
撫でられるのは嫌じゃないんだけど、やっぱり恥ずかしさというものはそれなりに感じてしまうわけで。


立香「そっか。大丈夫なら良かった!」


俺はささっと距離を取って笑う。
それを見たオベロンがちょっと残念そう(?)にしていると、マーリンが会話に割り込んで来た。


マーリン「マスター、よく気が付いたね!
君の言う通り、今のオベロンは万全の状態であるとはとても言えないんだ。」

立香「えぇっ!?」


オベロンの顔を再度見るも、彼は「ん?」と首を傾げて穏やかに微笑んでいた。

くっ……顔が良い…………じゃなくて!!


立香「やっぱ疲れてるんじゃん!
無理はしたら駄目だって言ってるでしょ!
そんな事してたら王様みたいに過労死しちゃうから!」

賢王「ほう?言うではないか。雑種よ。」

立香「アッ……」


ヤバイ、と思った時には既に遅く。
「ゴゴゴゴゴ……」と黒いオーラを纏いながら此方を見ている王様がいるのが振り向かずとも分かった。


オベロン「まぁまぁ。落ち着いて。」

賢王「フン。そもそも、さっさと解決したいのであればそこの風の魔術師の力を使えば良かろう。」

案内→←些細な違和感



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (72 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
130人がお気に入り
設定タグ:Fate/GrandOrder , マーリン , FGO
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こし餡の信者 - めろん(。・ω・。)ぱんさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!!そのコメントだけでご飯三杯いけます← 近々続編も出しますので、宜しければそちらも宜しくお願い致します! (2019年6月24日 6時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(。・ω・。)ぱん(プロフ) - とっても面白かったです!更新待ってます! (2019年6月22日 12時) (レス) id: 5a20f4b02f (このIDを非表示/違反報告)
こし餡の信者 - かなとさん» あああああああすみません!!外すの忘れてました…!教えてくださりありがとうございます!本当にすみません! (2019年5月20日 9時) (レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 作品を作る前にまずルールをご理解下さい (2019年5月20日 5時) (レス) id: 6ffb43edd5 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月20日 5時) (レス) id: 6ffb43edd5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こし餡の信者 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2019年5月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。