青空〜あの日あいつに出会った〜

モヤモヤする気持ち。 ページ10

天気は雨。
私はそのまま、家に帰った。
彼によると、みなみ先輩は炭酸で酔うらしく。
だからおかしかったらしい。
でも、私が聞きたいのはそんなことじゃなくて―――
こう、…そーゆ関係？
……私はどうしたいんだ。
自分でもわからなくなってきた。
ピンポーン。
呼び鈴が鳴る。
インターフォンをみると、そこには肌が焼けた友人。
「どなた？」
「ひっど！奈都いれてよ〜！！」
泣き真似をする友人。
やっと旅行から帰って来たようだ。
私は仕方なく、家に入れると、
「へろぉー！！元気だったぁ！！？」
「あ、もうそういうキャラいらないんで。帰って」
「ちょ！！奈都！冗談！冗談！！」
いつになくハイテンションなキャラ。
ついていけなくて困る。
「ねえ！明日夏祭りあるじゃん？」
「あー…そうなの？」
「そうなの！だからさ、彼氏いないコンビは一緒に行きましょうよ！」
自虐的になった友人。(名前は梨江)
どこからか旅行鞄をもってきて、中から意外なものをだしてきた。
「じゃじゃん！これ着ていこうよ！梨江のがこっちでー奈都のがこっち！」
「え、桜色なんて柄じゃない。梨江が桜色着て。私は水いろのやつ着るから」
なんとなく、水いろというか。
あのアイスにみえてしまう自分がいる。
自分、重症ですな…。
「じゃあいくよね！？行きます！？」
「あーいくいく。行くから黙って。人が悩んでるっつーのに」
「え？奈都が？…話してみんしゃい！」
拳で胸を叩く友人。
全然信用出来ないんだけどね。
それでも私は話し始めた。

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