21-4 : 叫ぶ ページ10
Aside
「いやぁぁぁぁぁぁぁあっ！！！！」
「「！？」」
堪らずに叫んだ、怖い怖い怖い！帰ってこないで…奥底に沈めた記憶思い出せなくて怖い
思い出すのも怖い！やめてやめてやめて！！
「A、逃げよう？ねぇ…怖いでしょ？」
手を差しのべるひとらんらん
「違うA！帰るんや、逃げたらアカン！」
膝をつきながらもなお立ち上がる兄さん
「ねぇ…なんで違う場所に行こうとするの？私達仲間だよね？友達だよね？戦友だよね？皆、皆帰る場所は一緒なのに、なんで…なんで…？」
「A、俺はお前を迎えにきたんだよ？やっと見つけたんだから、な？俺と一緒に逃げよう？」
「A、なんでここに逃げたのか教えられなくてごめんな、でももう教えてやれるから、ほら…一緒に帰ろう？」
黒の瞳は苦しそうにしながらも恍惚に、紫は後悔を滲ませながらもどこか満ちた光を称えた
どちらの瞳にも迷いなんて無かった
もう、何もかもぐちゃぐちゃだった
「全然わかんない！わかんないよ！！私１人じゃわかんない！私は１人じゃ何も出来ない！大先生や総統の命令がないと何もわからないの！やめて…選択肢を与えないで！自由なんて欲しくない！！幸せになれるなら…ずっと誰かの鳥籠の中にいたい！！」
だって、選択肢なんて与えられてしまったら
お前はどうしたい？…私はどうしたい？
「愛されたい…愛されたいってずっとずっと思ってる、自由になる選択肢もらって…誰かを不幸にするかもしれなくて！！もう失いたくない！仲間も家族も…大切な人達みんなに…私は愛されたい…！ただただ日常を過ごすための無償の愛が欲しいだけだから！！！」
なんで私は愛されることを拒絶したんだっけ
「もう、母さんみたいに…父さんみたいに私を家族として愛してくれる人はいないの！私が子供のままでいてもいいって甘やかしてくれるひともいないの！だから私は誰かの為にだけでもいい…自由なんてなくてもいい！誰かを選ぶなんてしたくない！！自分勝手に振る舞ってみたい！」
いってることも滅茶苦茶で、記憶も曖昧なのに
気持ちが洪水みたいに流れ込む
「私の前だけでもいいから…ごっこでもいいから…傷つけ会わないで！大っ嫌い！兄さんもひとらんも大嫌いだよ！」
初めて嫌いだなんて叫んだ
いい子だね、命令は絶対、従えば幸せ
子供みたいな大人を、大人みたいな性格を植え付けられた私は見てきた
だから、愛の与えかたなんて何もしらない
自由なんてもっと知りたくない
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
