26-5 : 貴方のことを教えて ページ43
Aside
「えぇ匂いやなぁ」
「多目に作ったからまだ余ってるよ、お神」
「ほんまに？」
食欲をそそる香りが食堂に広がる、湯気を立てる料理に興味が出たのかトントンはテーブルにおかれた料理を目の前にして小さくお腹をならしていた
「あれ…トントン？」
「え？あぁ…なんや？」
「目…赤いけど…泣いた？」
「…」
ふいとそっぽを向かれる、無言なのでおそらくその通りだと推測した、私がいない所で何があったのかはわからないけれどとにかく、あまり元気がない書記長は見るに絶えなかった
「トントン、それ私が作ったんだけど…食べてみて？」
「…わざわざありがとうな…それじゃあ」
頂きます
カチャカチャと食器の音だけが響く、そんなに神妙な顔して食べられると…なんだか怖い
「あの…トントン…？」
「環ノ国の料理…やな？…鶏肉、小豆…その他の香辛料…これ、向こうに外交行った時に食べたことあるわ、A、薬膳作れたんやね」
「え？いや…これ、お母さんがよく元気が無いときに作ってくれたの、だからトントンにも元気出して欲しくて…どう？」
「…うまいわ…アンタの母さん…えぇ人やったんやな」
「うん！」
「…なぁA…このあと時間あるか？」
「えっと…総統」
「大丈夫だぞ、思う存分お互いに思いの丈を話した方がええ」
お互いに、色々とすれ違いを起こしすぎているようだからな
総統の優しい笑みをみて私もつい気が緩んでしまったのか、やっと自分の空腹を思い出した
トントンが無言で料理を口に運ぶ隣で、私もまた自分の料理を口にした
＿＿＿
「A、なんかあったら呼んでや」
「こねちゃん、私別に戦場に行くわけじゃ無いんだけど」
「…トントンやから平気、トントンやから平気」
あ、話聞いてませんねこの人。
「はよせいA、俺の部屋は魔王の城かなんかか？」
総統に進められたからには話が早い、私はよくわからないけど総統に、アイツの話を聞いてやってくれと直接頼まれた。もちろん断る理由はない。それに…
「ちょっとした俺とグルッペンの昔話や、楽しくはないやろけど…アンタも無関係やあらへんしな？」
聞かない理由なんて無かった、知りたかったことをようやく聞ける…最初からこうしろって突っ込みは無しでお願いします
「じゃあこねちゃん、もし天文学的数値でもあり得ないけど何かあったら宜しくね」
「警戒され無さすぎてむしろ傷つく」
朝に部屋に入った時よりも、明らかに雰囲気が落ち着いていた
26-4.5 : 未来をみる人→←26-4 : 元気になって欲しい
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
