26-1 : 貴方は… ページ39
『総統！俺、今日から友達できるん？』
『あぁできる。良かったではないか！』
『うん！ありがとう総統！俺…シベリルの人間やから、人一倍総統とその子に尽くしてまともな人間になるんや！』
『いい子だなトントンは』
大きな手は優しくて…包み込むような体温で…
何にもない俺には有り余る幸福だった
『おい豚』
『何回いったら覚えて貰えますかねぇ』
罵られるのなんて慣れっこやった。黒髪で赤目はシベリルでは珍しくない。それは劣等民族の証…幼い子供を他国に放置する親がいるような劣等した思考の国民がいる国は滅ぼすべきや
『トントン殲滅部隊長…』
よろしくグルッペン…アンタは俺にとってはじめての上司であり主…俺みたいな人間が唯一守ることを許された…尊き血の一族
『宜しくなトントン』
俺の手を握った貴方は…どの映画の主役にも劣らない…唯一無二の笑みを浮かべていた
『俺は…間違っていない…だろう？』
『グルさんは間違ってない』
何故？何故？グルッペンが迷う？間違ってなんかいない。なんで？誰のせいや？
『A…』
あの少女のせいか？
『なぁトントン…Aってあの時の…』
資料の写真に写し出された女性の笑顔、その名前…忘れることのない黒髪…
生きてる…生きてる…生きてる…？
死んでいない…なんでや？総統を惑わす輩やのに
『なぁトントン…もし本当にこの女性があの時の少女なら…今度こそ幸せに…』
幸せに…？今度こそ不幸にしない？？
なんでグルッペンみたいな高貴な人間が
戦争孤児に手をかけなアカンの？
『せやなグルさん…今度こそ…』
完全に殺してやらなアカンよなぁ？
＿＿
トントンside
「…と…トン……トントン？」
「ん…」
まだ眠いんや…仕事仕事仕事で…もう少し寝かせてくれや…
「おきて…トントン」
仕事…アンタが来てくれてから随分楽になったよなぁ…
「トントン！朝ごはんだよ〜起きて〜」
楽になったけど…やっぱ俺…アンタのこと嫌いみたいやわ…嫌な夢みたのも
「アンタのせいやで？」
「え？」
アンタのせいで…グルッペンはおかしくなった
アンタが来てから…全部…Aが来てからや
Aの手首を捻り上げそのままベッドに引きずり込んで素早く口を手で覆い空いている手で喉を締め付ける
すぐ楽に…楽にしてやるから
「とっ……ん！とん！わた…し…」
「！？」
ふと我に帰り拘束を解く、突然の酸素にAが噎せかえるので背中を優しくさすってやる
あれ…何考えたんやっけ？
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
