24-5 : 作戦は空回り ページ31
Aside
そして結局、その日からトントンに冷たく当たろう大作戦は決行されることとなる
正直、仕事上トントンと一番長くいることになるので気まずい…と思ったけど…
「A、これよろしく」
「はい」
基本的にトントンとは仕事上この程度しか会話をしないことに今更気づいてしまった、日常生活では殆んどトントンと話すことはないし…
あれ？作戦失敗じゃないかなこれ
「ん？A…手ぇ止まってんで」
「え！？はい、ごめんなさい…」
「なんや、なんかわからんとこあったか？」
スッと自分の椅子から立ち上がって私のそばまで来てくれるトントン、後ろから資料を覗きこんで
「難しかったか？…まぁええわ、ここはこうで…」
と、怒ることもなく的確な指示をくれる
今思えばかなり顔も近いし息もかかる距離
いつもは全く意識してなかったけど…
チラリとトントンを横顔を見る
綺麗に整えられた黒髪、銀フレームのメガネから覗くシベリル人特徴的な高くて少し大きい鼻
そして何より、情熱のような赤い瞳が今は成りを潜め静かに燃えているよう…
「おいA、聞いてへんやろ」
「…っ！」
バチリと目があった、トントンに見下ろされる形ではあったけれどその距離は全く遠ざかって無い
「うわぁぁあ！！」
「ちょっ！？A！？」
意識して見ていたから驚き椅子ごとひっくり返る、体はトントンが咄嗟に支えてくれたから大丈夫だったけど椅子はもののみごとにガッシャーンと音を立てて地面と激突する。そんな異常事態の音を聞いて反応しない人は我々だにいないわけで…そして、こんな仕事のゴールデンタイムで時間があいてるのは
…混乱に混乱をよんで混乱させる前線組であって
「おいトントン！Aどうしたん…や…」
「チワワうるさい、トントンおるから大丈夫…やろ…？」
「二人とも大丈夫！？」
顔を見せたのはこねちゃん、シャオロン、ひとらん…そして姿は見せないけど絶対にゾムはどこかで観察してる。というか、ゾムに関しては今日１日私を見張るらしいからたぶん天井にいる
意識すればほら天井から特徴的な笑いが聞こえてくる
「えっと…お邪魔しました？」
言葉を失っていた三人の中の１人、シャオロンがそっと私達に背を向ける、それと同時にまるで連携したかのようにこねちゃんがトントンを私から引き剥がしひとらんが私の身を引き受けた
「おい！お前らなにしてんねん！仕事中やぞ」
「どの辺が仕事してんねん！」
誤解が解けるまで一時間はかかったという
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
