23-3 : 冗談 混じり 本気 ページ18
Aside
紫のストールが揺れる、私の肩から大きな手が離される。二人して私の前に並んで
「「ごめんなさい」」
「…」
え…？
「ぇぇぇぇええええ！？！？」
ちょっとまって！？兄さんとひとらんまで謝罪なの！？
「Aのためやとおもって、皆に内緒で連れ出したり、余計なことして振り回してごめんな？年長者やのに…」
「そんなことないよ兄さん！？スッゴく楽しかったと思う！！というか！楽しかったよ！」
「…ありがとう」
ぽすぽすっと兄さんの細い指が私の頭を撫でて髪を鋤いた。くすぐったかったけれど優しくて嬉しかったからつい目を閉じてうとうとしてしまう
「子犬…」
「犬…？」
「いや、子犬みたいに素直な反応でええなぁって…特に他意はないけどな」
「…」
「拗ねるな拗ねるな」
あまりにも素直に撫でられているからか、兄さんから子供扱いを受けた。少しむっとしたけどなんとなくまだ甘えていたい気もした
「…これからは、俺に甘えろ。なんせ兄さんやからな、戦場では立ち位置も同じやしこれからは…もっと手を焼いて世話したるから」
「子供じゃないよ私！」
「内のメンバーじゃおちおち甘えてられへんやろ？俺にしとき？」
耳元で囁かれる甘い言葉…心臓に悪いけど知ってるよ。私…兄さんのこれは…
「天然たらし…」
「誰がたらしや！？」
焦ったように私から離れていく兄さん。皆も呆れたようなニヤニヤしているような顔をしている
と、兄さんの影に隠れていた白い彼からなんとなくドス黒いオーラを感じとる
「ひと…らん？」
「兄さん、もういいよね？」
「ん？あぁ、ええよ。言いたいこと言ったしな」
と、素直に退散する兄さんを私の視界に入れないような体制でひとらんが目の前にきた
「…ダメだろ？無理しちゃ、１人で苦しいときは先輩の俺を頼れっていったじゃん」
「ごめんなさい…」
「バーカ、もう心配かけさせんなよ？」
「うん…」
「１人で泣きたくなったら俺の所にくる。どんな所にいても必ず俺が話聞いてやるからさ」
「どんな所にいてもって…」
「あ？信じてねぇだろ？ぜってぇ行くからな？約束」
そういってひとらんは小指を差し出した。
昔、母と約束するときにしたことを思い出す
「「指切りげんまん嘘ついたら…」」
「嘘ついたらどうしてやろっかなぁ」
「痛いのは嫌かな」
「じゃあ、俺の部屋に幽閉。そしたらいつでも話せるじゃん？」
「怖い先輩だ」
お互いに目を合わせて笑う、一瞬だけ彼の瞳が鋭く光ったのは気のせいかな
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
