25-4 : 外道 一歩踏み出す ページ37
Aside
「したらいいじゃん、恋」
「ひとらん…？」
「盗み聞きじゃないからな？シャオロンが先輩ぶってて腹立っただけ」
「なんやそれ、暴れとった癖に」
「わかったから、ちょっと黙ってて」
シャオロンは何か言いたそうにひとらんを見たがどうやら口を出すのは得策じゃないと踏んだのか片付けをする皆に混ざりにいった
「んで、続きだけどさ。したらいいと思うよ、恋」
「でも…私…あんなに必死になって私を振り向かせようと頑張ってるこねちゃん…怖い」
「怖い？なんで？」
「だって私…こねちゃんのこと不幸にしたくない…唯一の家族で…幼なじみだから…それを無くしたら…何が残るんだろうっていつも思ってるの」
「…」
「それに…あんなに私を見てくれてるのに…もしかしたら私は他の人を好きになるかもしれないんでしょ？そんなの…裏切りだよ」
裏切り…頭の中で言葉が反芻する
愛してくれた本当の家族はもういない、親戚で私を引き取ってくれた人達も本当の家族のような愛はあげられない
だったらそんな私がどうやって人に恋できるのか、まともにだれかを好きになっても相手を幸せに出来ないかもしれない
そしたら…お母さんと一緒になる
お母さんは死んでしまったから仕方なく私を愛せなくなった、なら私は？
中途半端に恋をして生きたまま裏切るように去ることになるなんてそんなこと
「…恋に永遠なんてないよA、なんなら愛なんてもっと不確かだからさ、もっと気楽に考えて…回りに目を向けてみなよ？」
「私…誰かを裏切るなんて出来ない。幼なじみのこねちゃんなんて特に」
「こねちゃんこねちゃんって、そんなにコネシマが大切なの？じゃあそれはもう恋じゃないの？」
「それは…」
「わからないんだろ？ならその程度なんだよ」
「…」
「もっと回り見てくれよ。こねちゃんだけじゃなくて…俺とかさ」
視界を白が埋め尽くす気づけばひとらんの胸に抱き寄せられていた
どう反応すればいいのか分からずにただ動揺する
「なぁA、俺じゃ駄目なの？…俺なら…お前に裏切られてもいつでも受け入れられる」
「ひと…らん？」
「裏切りって嫌いだけどさ…Aのことそれ以上に好きなんだよ…だからさ…俺のものになってみない？誰といるより幸せにしてあげられるから」
どう…して？…好き…なんて…そんなのわからない
「ふっ…くくっ…怯えすぎ、冗談だよ？」
「え…？」
「もっと楽に考えればいいのにって思っただけなんだけど」
怖がらせてごめん、A
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夜空音 - 狐（こん）△さん» コメントありがとうございます！青い鳥は見てはいるのですがアプリは入れてないんです…すみません(´・ω・`)これからも応援お願いします！ (2017年7月26日 0時) (
レス) id: 5aad051f04 (このIDを非表示/違反報告)
狐（こん）△(プロフ) - 夜空音さんのお話がとても好きでコメントを書いてしまいました！とっても好きです！これからも応援してます！（夜空音さんは青い鳥などやっておられますか？やっていらしたらお話したいのですが…） (2017年7月25日 22時) (レス) id: 31e766e5ec (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪さん» ヤンデレ美味しいですよね…！彼には今後も期待してて下さい！ (2017年6月12日 1時) (レス) id: 09c0159810 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - ヤンデレ美味しいﾑｼｬﾑｼｬ← (2017年5月28日 13時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - みいろさん» ヤンデレらんらんさん好きなので書いてて楽しいです…w 夢主ちゃんには頑張ってもらわないとですね…！ありがとうございます (2017年5月5日 12時) (レス) id: 3232c3fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年4月21日 0時
