14-9 : 遠征2日目 パーティー ページ7
Aside
さて、私達がなんで城をでてわざわざ外のカフェでお茶をしていたのかというと、とある出来事が発端である
『お兄様達は外で待っていてくださいまし！！私達が完璧にパーティーの準備を終わらせるまで城下にいてくださいまし！！』
…とまぁ、妹様が半分追い出すように私達を外に連れていったからである
ということはまぁ…つまりですよ
城に帰ったらそれはもう…大変なわけで
「…大先生、フランツのパーティーってこんなに豪勢なの」
「せやで…まぁこないに豪勢なんはほんまは戴冠式位なんやけど」
「ゾムの目が死んでるよ」
パーティーが嫌いなゾムは既に顔をひきつらし今にも逃げ出したいという雰囲気を醸し出している。大先生はというと慣れた様子で準備の整った城に足を踏み入れる
庭は薔薇、その他にも名前はわからないが可憐な華々が咲き誇りそこに白いテーブル等がセットされており、城内もパーティーらしい装飾が施され私は完全に気後れしていた
「大先生…私、踊れるかなぁ」
「大丈夫や、俺がエスコートするからな」
「あんまり頼もしくない」
「一国の王子に向かってなんてこというねん」
しょぼんとした表情で私を見つめる
…子犬みたいでちょっと可愛い
＿＿謁見の間
「A様、ゾム様ようそこフランツへ。どうか今宵のパーティーを存分にお楽しみくださいまし！」
元気な声で溌剌と喋るのは妹様
その隣の王座に座るのは
それらしい格好をした大先生だった
「まぁあれや、Aちゃんもゾムも改めてフランツへようそこ。楽しんでな」
作り笑いを浮かべてどうにか平然を装う大先生だが、焦っているのか声が震えている
大先生の合図と共に謁見の間には音楽隊が歓迎の演奏をかなで始めいつしか優雅でアップテンポな舞踏曲へとかわる
婚約者という事で沢山の人と挨拶を交わしダンスを踊った
たまにお偉いさんの足を踏んでしまい申し訳ない気持ちになる何も言われないのは何も思われてないのか呆れられてるのか解らないので少し怖い
そこに、スーツに身を包み長い前髪を確りとピンでとめた黄緑色の瞳の青年が現れる
「…？」
「…はぁ」
流れ作業だったのでそのまま何も考えずに礼をし手を繋ぐが、青年がため息をついた
そこでやっと青年のことを見ると
不機嫌な顔をしたゾムであることがわかる
「ゾム！？」
「気づけや」
「いや、だって普段前髪おろしてるから」
「それもそうやけど」
「…踊れるの？」
「嘗めんな」
そういうと私の体がふわりと浮いた
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夜空音 - MAGAさん» コメントありがとうございます！いえいえ、そんなに誉めてもらえるほどの物ではないですよ…けれど、そうやって応援してもらえると頑張ろうと思えます。今後ともよろしくお願いいたします (2017年4月9日 1時) (
レス) id: d75dbfea0a (このIDを非表示/違反報告)
MAGA(プロフ) - 貴方様の小説…とても好きです。雰囲気、内容、設定。そして表現の仕方…どれもが素敵です。今までコメントを送る勇気が無かったのですが、かなり前から見させていただいてました。これからも続き楽しみにしています。頑張ってください(^^) (2017年4月7日 0時) (レス) id: 3a4970e686 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 5‐8さん» ありがとうございます！！魅力的だと言って貰えてとても嬉しいです…！一気に読んで疲れるような文章になっていたら申し訳ないです(・・;)まだまだこの話は続きますので、今後も楽しく読んでもらえるように頑張ります！応援ありがとうございます (2017年3月26日 22時) (レス) id: bfc721df53 (このIDを非表示/違反報告)
5‐8(プロフ) - とても面白く一気に読んでしまいました…それぞれの心情と行動全てが魅力的で、とても素晴らし小説に出会え感動しております…これからも応援しております！更新頑張って下さい！ (2017年3月25日 5時) (レス) id: a6f76012a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 美桜さん» コメントありがとうございます。以下に人間性、現実、理想、そして個人の心をいかせるか頑張って書いているのでなかなか完結しませんが、 これからもよろしくお願いいたします (2017年3月20日 22時) (レス) id: bfc721df53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年2月19日 9時
