19-3 : 動き出す ページ46
ゾムside
頭が痛む。部屋に武器は散らかりっぱなし
片付ける途中で寝てしまうほど疲れていたんやろか…それよりも
「Aは…俺のこと…ほんまに、忘れとるんかな？」
そればっかりだった
「…医務室…か、いくしかないなぁ…」
いつも着とる緑のパーカー…寝ぼけたAが着てきたときは…心臓が跳ねた
歩き出した、なにかを求めるように
＿＿
ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘｯ!!!
早朝響く警告音、幹部達が駆け足で会議室に集まる、そこには酷く取り乱した脅威の姿
「ゾム！？どうしたん？敵襲か？？毒でも食らったか…？」
「違う！どこにもおらん！！どこにも…どこにもおらんのや！」
「何がや？」
「どうしたんやゾムさん？」
沢山の色が彼を見つめる
戦争のせいなのか焦りになれてるからなのか
深呼吸１つで、彼はどうにか落ち着いた
彼の前髪に隠された瞳が一瞬だけみえる
それが…苦しそうに揺れた気がした
「Aが…どこにもおらん。医務室にも自室にも…もぬけの殻や」
「っ！！！」
全員が息を飲みこむ
「ロボロと大先生は監視カメラの様子を写せ！他にも、ここにいないメンバーの確認はゾムとシャオロン！コネシマはもう一度屋敷を探し回れ！ひとらんらんは警備の確認、および緊急出動の準備。トントン、オスマン。他国の状況や電報を確認しろ！それらしいものがあれば纏めて持ってこい！事態のおよその推測は我々幹部が人質に取られた可能性が有るということを考慮、彼女は既に我々の機密事項の塊と言っていいだろう！早急に、一時間後に経過報告！以上！」
「「「「「ハイル！！！」」」」
各員が其々の仕事に走り出す
大切な仲間を失う訳にはいかない
彼女にはまだ…俺の過去を話せていない
「クソ…！警備は完璧だったはずだ…おい、しんぺい神！！しんぺい神！！」
『ん…はぁい？』
インカム越の呑気な声に苛立ちと、少しばかりの安堵を得る
「Aのこと監視してたんだろ…何か心当たりはないか？」
『えぇ？何！？何かあったの？』
「Aが消息不明だそうだ！というより、お前はどこにいる！！医務室に何故いなかった！」
『ごめんグルッペン…久しぶりに…戦車の様子見たくて…』
申し訳なさそうな声、あぁ…お前に当たってはいけない、すべて自分に非があるとわかっている
なのに…！
「しんぺい神、今後、医務室に人がいるときは持ち場を離れるな。命令だ」
『…ハイル！』
「一様、戦車の準備でもしといてくれ」
朝陽はまだ…登ったばかりだ
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夜空音 - MAGAさん» コメントありがとうございます！いえいえ、そんなに誉めてもらえるほどの物ではないですよ…けれど、そうやって応援してもらえると頑張ろうと思えます。今後ともよろしくお願いいたします (2017年4月9日 1時) (
レス) id: d75dbfea0a (このIDを非表示/違反報告)
MAGA(プロフ) - 貴方様の小説…とても好きです。雰囲気、内容、設定。そして表現の仕方…どれもが素敵です。今までコメントを送る勇気が無かったのですが、かなり前から見させていただいてました。これからも続き楽しみにしています。頑張ってください(^^) (2017年4月7日 0時) (レス) id: 3a4970e686 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 5‐8さん» ありがとうございます！！魅力的だと言って貰えてとても嬉しいです…！一気に読んで疲れるような文章になっていたら申し訳ないです(・・;)まだまだこの話は続きますので、今後も楽しく読んでもらえるように頑張ります！応援ありがとうございます (2017年3月26日 22時) (レス) id: bfc721df53 (このIDを非表示/違反報告)
5‐8(プロフ) - とても面白く一気に読んでしまいました…それぞれの心情と行動全てが魅力的で、とても素晴らし小説に出会え感動しております…これからも応援しております！更新頑張って下さい！ (2017年3月25日 5時) (レス) id: a6f76012a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 美桜さん» コメントありがとうございます。以下に人間性、現実、理想、そして個人の心をいかせるか頑張って書いているのでなかなか完結しませんが、 これからもよろしくお願いいたします (2017年3月20日 22時) (レス) id: bfc721df53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年2月19日 9時
