我レ裏切ラレシ過去ヲ思フ�� ページ21
青年ノ目ニ映リシハ燃エ盛ル町
目覚め、それは朝焼けと共に迎える日課
だからこそ、その日の青年の顔は絶望に染まっていた
まだ朝焼けを迎えていないほど暗い時間
時刻は早朝５時、青年は現実に叩き起こされることとなる
「うそ…だろ……」
目に映るのは燃える町
誰がやった？誰のせいだ？
「母上…昨晩、俺が寝たあと何があったの…」
「わからないわ…」
幸いにも、燃えているのは隣町
いや…幸いなんて言葉は不謹慎だろうか
青年の家がある丘からは隣町の惨劇を
皮肉にも眺めることができた
「とにかく、ひとらんは官邸に行くのよ。軍人さんなら何か知っているはずでしょ？」
「わかった、母上も何かあったら地下に隠れてるんだよ」
「わかっているわ」
＿＿官邸
「反乱を起こしたのは海軍の青年将校だといわれている。どうなのかねひとらんらんよ」
「は…？」
唐突に突きつけられた現実
「ひとらんらん、お前の軍隊が反乱を起こして町を焼いたのだ。これにより、首相の血縁が亡くなられた、責任をどうとるのだね？」
「しかし陸軍将校！我が海軍にそのような反乱分子など」
「いない？そういいきれるのかね、現時点で町は焼き払われその鎮火、鎮圧で我が日ノ国は大きな損害を受けたというのに？」
「首相まで…」
「ひとらん君、君には失望したよ。君はまだ若い…成長の余地はいくらでもあっただろうね」
「何故ですか！私はまだ事の全貌を知りません！」
「諦めが悪いね君は…」
青年は若くして嘘を知る
それが世界の理、心に絶望を植え付ける世の原理であることを學ぶ
「たとえ君の軍隊が本当にやっていなくとも、君は我が日ノ国が戦争をするのに邪魔な存在だと言っている。君には口実をつけて処罰が必要だと言っているんだ」
悲劇と言うのか
「君はまだ若い。考えが大人になるまで陸軍の軍師として扱って上げよう。死ぬには惜しいからね」
凄惨な現実は青年の心に
「君の母には、私から伝えておこう。きっと君の母のことだ…責任を追って父の後を追うかも知れないがね」
復讐と仲間への執着を炎を灯すことになる
＿
ひとらんside
「…厭な夢みたなぁ」
自分が仲間に執着するようになった日の夢
あのあと結局日ノ国は負けた…俺は何もしてないのに戦犯としてまだ辺境の土地である我々に差し出されそこでグルッペンと出会った…あいつは俺と出会った時から沢山の仲間に囲まれて楽しそうだったな
「ぐるちゃんにはわかんねぇよ…この気持ち」
彼女に抱いたのは愛か執着か
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夜空音 - MAGAさん» コメントありがとうございます！いえいえ、そんなに誉めてもらえるほどの物ではないですよ…けれど、そうやって応援してもらえると頑張ろうと思えます。今後ともよろしくお願いいたします (2017年4月9日 1時) (
レス) id: d75dbfea0a (このIDを非表示/違反報告)
MAGA(プロフ) - 貴方様の小説…とても好きです。雰囲気、内容、設定。そして表現の仕方…どれもが素敵です。今までコメントを送る勇気が無かったのですが、かなり前から見させていただいてました。これからも続き楽しみにしています。頑張ってください(^^) (2017年4月7日 0時) (レス) id: 3a4970e686 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 5‐8さん» ありがとうございます！！魅力的だと言って貰えてとても嬉しいです…！一気に読んで疲れるような文章になっていたら申し訳ないです(・・;)まだまだこの話は続きますので、今後も楽しく読んでもらえるように頑張ります！応援ありがとうございます (2017年3月26日 22時) (レス) id: bfc721df53 (このIDを非表示/違反報告)
5‐8(プロフ) - とても面白く一気に読んでしまいました…それぞれの心情と行動全てが魅力的で、とても素晴らし小説に出会え感動しております…これからも応援しております！更新頑張って下さい！ (2017年3月25日 5時) (レス) id: a6f76012a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 美桜さん» コメントありがとうございます。以下に人間性、現実、理想、そして個人の心をいかせるか頑張って書いているのでなかなか完結しませんが、 これからもよろしくお願いいたします (2017年3月20日 22時) (レス) id: bfc721df53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年2月19日 9時
