14-7 : 遠征2日目 好きな物 ページ2
Aside
見慣れない壁、見慣れない色のベッド…
そして…
「おはよう、Aちゃん」
「おは……よ…う？」
目の前にいる大先生。え？なんで？？？
「…なんでいるの？」
「俺の部屋やし」
「そうだけどそうじゃなくって」
「寒かってん…人肌恋しいって奴や」
そういって私をぎゅっと抱き締める大先生
たしかに大先生の体は冷えきってる
「つめたっ！？ちょ！離れて！！」
「嫌やぁ〜」
「子供かっ！！」
やんややんやと幼稚な攻防を続ける
すると窓がコンコンと叩かれ
大先生と私に緊張が走った
「…誰や」
「ゾムや、てかこないなところから来るの俺くらいやろ。はよ開けろ」
「まってね今開けるから」
そういって窓を全開にしてゾムを部屋に招き入れる。大先生は煙草に火をつけながら
部屋のドアから入ってこいと文句を垂れ流してる
「朝から楽しそうなことしよったな大先生」
「えっ！？きいとったの？」
「せやぞ、護衛のために朝から起きててん」
「…ほら、俺ら婚約者だからぁ！」
そういいながら私の肩を抱く大先生
「「調子のんな」」
まぁこんなことは日常茶飯事なので軽く流す
「あぁんちゅめたぃ」
よし、大丈夫。二人のお陰で多少空気が和む
そして、ふと思ったことを口にした
「ねぇ…そういえばさ」
「なんや？」
「私…ドレス以外の洋服…何も無いんだけど」
しかも一着。そしてその一着は今お洗濯…
長旅、遠征…だけど何も荷物は持ってこなくて良いと言われたから…便利そうなものくらいしか手持ちがない…あと下着とか
いつものスーツは残念ながら我々の屋敷だし
しかし、その疑問は直ぐに解決させられた
「？Aちゃんのドレスなら沢山あるで」
「なんで…？」
「あれや…王族の特権…たぶんAちゃん好きやと思うぞ。この城にはドレスコードあるからな」
「ドレスコード…」
はっ…！！つまりそれは…キラキラして可愛くてふりふりのドレスから綺麗なシルエットのものまで……！
「Aの表情変わったで」
「分かりやすいわぁ」
何を隠そう…私はお姫様に憧れてる…！
ヴェネッツ行ったときも言ったねこれ
「つまり…好きなドレス選んでもいいと…？」
「せやで、しかも…何故か俺の所有物やしな」
「…大先生…好きなもの選んでいいですか？」
「そないに心配そうな顔すんなや。好きにしたらええやん」
思わずガッツポーズ
仕方ないんだ…好きなものは好きなんだから
「かわええAちゃん見れるの楽しみにしとるよ」
そして子供扱い
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夜空音 - MAGAさん» コメントありがとうございます！いえいえ、そんなに誉めてもらえるほどの物ではないですよ…けれど、そうやって応援してもらえると頑張ろうと思えます。今後ともよろしくお願いいたします (2017年4月9日 1時) (
レス) id: d75dbfea0a (このIDを非表示/違反報告)
MAGA(プロフ) - 貴方様の小説…とても好きです。雰囲気、内容、設定。そして表現の仕方…どれもが素敵です。今までコメントを送る勇気が無かったのですが、かなり前から見させていただいてました。これからも続き楽しみにしています。頑張ってください(^^) (2017年4月7日 0時) (レス) id: 3a4970e686 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 5‐8さん» ありがとうございます！！魅力的だと言って貰えてとても嬉しいです…！一気に読んで疲れるような文章になっていたら申し訳ないです(・・;)まだまだこの話は続きますので、今後も楽しく読んでもらえるように頑張ります！応援ありがとうございます (2017年3月26日 22時) (レス) id: bfc721df53 (このIDを非表示/違反報告)
5‐8(プロフ) - とても面白く一気に読んでしまいました…それぞれの心情と行動全てが魅力的で、とても素晴らし小説に出会え感動しております…これからも応援しております！更新頑張って下さい！ (2017年3月25日 5時) (レス) id: a6f76012a7 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - 美桜さん» コメントありがとうございます。以下に人間性、現実、理想、そして個人の心をいかせるか頑張って書いているのでなかなか完結しませんが、 これからもよろしくお願いいたします (2017年3月20日 22時) (レス) id: bfc721df53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年2月19日 9時
