8-1 : 平和は無慈悲に崩れ ページ47
Aside
ドタドタドタッﾊﾞｧﾝｯ
「起きろA！！戦争や！」
「ふぁぅ？はぇ！？」
「はぇ？やない！はよ着替え、軍服やぞ！」
バタン
トントンにしては珍しい焦りかたに事態の緊急性が伺えた。いきなり大声で起こされたと思ったらドアを閉められ着替えろと叫ばれた
速攻で顔を洗い軍服の袖に腕を通す
動きやすい軍服は我々に入ったとき総統から直々に貰ったものだった
「着替えたよ」
適当に髪を低めに結んで帽子をかぶれば立派な軍人としての私の姿になれる
「早いな、さすがや。歩きながら話すで？」
そういって会議室に歩みを進める
どうやら、北の雪国、シベリルが
西にある花の都。フランツに宣戦布告をしたらしい。
「でもトントン。二国間の戦争なら、私達の国はあんまり関係ないんじゃ？」
我々国はその二国の国境の下の方にちょこんとあるような軍事国家でしかない
「あぁ…せやけど…どさくさに紛れてウチの国の領土が脅かされたらたまったもんや無いやろ？」
どうやら、国境付近では小競り合いが起こっているらしい
「グルッペン！つれてきたで」
会議室の扉を開け放つトントン
そこには、軍服を纏った我々幹部が揃っていた
「すまないなA、休日を潰すことになりそうだ。」
「いえ！大丈夫です総統。私の身はここに来たときから貴方のものです」
「そうか。部下としてはいい返事だな。だが、仲間としてはあまり評価できない」
仲間という言葉に体が熱くなる
彼らの為にこの身を焼いてでも役に立ちたい
「さて。今回の戦争目標を提示しようではないか。あくまでも国境紛争のようなものだが、今回は明らかに規模が違う。半分ほどの勢力をシベリルの国境にあて、その他半分の軍には武器、兵器の整備に当たってもらおう。」
的確に指示をしていく総統はどこか楽しそうで…少し恐怖を覚えた
「そしてA。お前は戦争が本格化するまでは軍曹、兄さんと共に我々幹部の武器整備に当たれ。もし戦争が本格化した場合…お前を前線につれていくことにもなる…」
「深刻そうな顔しないでください総統！こねちゃんと訓練は何度かしてます！殆ど勝ってませんが！互角くらいなら」
「…ぐるちゃん。Aちゃん、前線やなくてロボロと一緒に後方のがエエんちゃう？」
大先生の提案に何人かが賛成する
けれど総統は
「…それならこうしよう。本格化した際に、Aはトン氏と共に俺の側にいてくれ」
悪いがお前には…本物の戦場をみてもらいたい
そう告げられた
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花風雪(プロフ) - るーかさん» はい！はいはい！ (2019年11月24日 14時) (
レス) id: e781858e49 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 5-4のひとらんとの会話が好きな奴はいるか？ (2019年3月30日 21時) (レス) id: 16b4bf2d84 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - ひすいさん» 指摘、ありがとうございます。なるべく日本語を大切にして文章組んでいるのにまさかのミスでした(;´д｀) (2017年1月25日 23時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - 初めまして 初めてコメントをするのに内容があれなのですが4‐4の大統領の字が間違っているところがありましたのでご報告させていただきます (2017年1月25日 22時) (レス) id: 72a35cd0c8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - メルカさん» コメントありがとうございます！過去編長くなりそうです…(;´д｀)読みやすさ重視できててよかったです！ (2017年1月23日 13時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年1月15日 2時
