0-3 : 私と幼馴染 �� そして今 ページ44
『…A…帰ろう？』
彼は優しく笑ってくれました
何も見てないような虚ろな瞳が…怖かった
その後、私は祖父母に引き取られ
この田舎へ来ました
その日から私にとって親は祖父母となり
何もかも忘れようと田舎の暮らしを満喫しました
数年後戦争が始まり…広がってからは皆さんの知っている通りです
終戦間際この村も戦地になりましたが
そこに現れたのが総統でした
総統は…私達の小さな村を守るために
少ない戦力を全力でぶつけて抵抗し
私達の祖国は…『我々』の名のもと
小さいけれど…平和な国として
今ここにあるんです
＿＿＿現在
Aside
「祖父母しか身寄りのない小さな村を守ってくださった我々の皆様の為に、私は何かしたいなんて思って…いまここに秘書として居ます。なんて…本当に無力な私が何をいっているんだって話ですよね！総統崇拝！これ私の基本ですから！もう、ヒーローですよ総統は！たまにある村の祭りに顔をだしてここの人達に笑いかけているのも私、一方的に見てましたし！偉そうじゃなくて親近感あって…それで…小さな村を敗戦国になった祖国を…町として…国として…！立ち上げて…」
何をいっているんだろう
私の言いたいこと…全部溢れてくる
「ほんとに…私の過去なんて…下らなくて」
誰かに聞いてほしくて…いままで言えなくて
「こんな情けない私なんて…ダメですよね！」
言える場所を見つけて 幸せで お願いだから
「私、強くなって見せるんで！」
泣かないから。捨てないで
「これで…私の話は終わりです！はぁ〜スッキリしましたよ！」
「…A」
こねちゃん…お願いだから…苦しそうな顔をしないで
「なぁに深刻な顔してるの？もしかして中身別の人？」
誰も何も言わないなんて…やめてよ…
「Aちゃん」
「はいっ！なんですか大先生？」
ﾊﾟｱﾝｯ…
乾いた音が響く。頬が痛い
「なんで泣かへんの？泣け！泣くんや！怖かったやろ？辛かったやろ？ごめんな…俺…何も知らんくて…せめて…泣いて…俺で良ければ…すがって欲しいんや」
抱き締められた。煙草の苦い匂いがする
けど…
その腕に…すがらずにはいられなかった
「っ…ぅ…あぁ…あぁぁ…」
私は泣いた
あの日泣いてない分。泣かないって決めた日から
声をあげて…子供のように泣いていた
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花風雪(プロフ) - るーかさん» はい！はいはい！ (2019年11月24日 14時) (
レス) id: e781858e49 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 5-4のひとらんとの会話が好きな奴はいるか？ (2019年3月30日 21時) (レス) id: 16b4bf2d84 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - ひすいさん» 指摘、ありがとうございます。なるべく日本語を大切にして文章組んでいるのにまさかのミスでした(;´д｀) (2017年1月25日 23時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - 初めまして 初めてコメントをするのに内容があれなのですが4‐4の大統領の字が間違っているところがありましたのでご報告させていただきます (2017年1月25日 22時) (レス) id: 72a35cd0c8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - メルカさん» コメントありがとうございます！過去編長くなりそうです…(;´д｀)読みやすさ重視できててよかったです！ (2017年1月23日 13時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年1月15日 2時
