6-10 : 救出 ページ37
ゾムside
燃える隣国の城
シャオロンを通じてオスマンとAの救援を頼まれた…けれど……
「うそやろ…」
コネシマも…シャオロンも俺も…
呆然と城を眺めることしかできない
この前まで平和だった城下
グルッペンが民衆を殺さずに終わらせた戦争
…それが…くだらない内戦で壊れていく
「っ！Aっ！オスマンいま助けるから」
繋がっているかもわからないインカムに怒鳴り付けるコネシマ
駄目や…こんな燃える城なんて…入ったら
無意識にコネシマの腕を掴んで離さなかった
「ゾム！コネシマ！どうするん…！」
「離せゾムっ！あいつらが…死んでっ！」
「黙れ！！死ぬなんて言うな！助けるんや」
「でも…どうやって……あんな…燃える城の中に……」
「くそっ…やっぱ俺がついていけば」
後悔する時間なんてないんや
後悔したって何も始まらない
あの日…俺達は…もう後悔しないために…
たくさん努力してきたというのに…
「…ゾム……あれ…」
あ…あぁ…よかった……生きとるやん
やっぱり…死んでないやろ？
視界に入ったのはAを姫抱きして歩いてくるオスマン。
ボロボロの洋服…返り血で真っ赤やん…
Aは？寝とるの？死んでへんよな？
オスマンと目が合う。いつもの柔らかい笑顔だ
突然あいつが俺の視界の下に消えた
「オスマンっ！A！！！」
倒れているオスマンの元へ三人で駆け寄る
よかった…二人とも生きとる
「皆…来てくれてありがとう……これで…助かるの…やな？」
「あぁ！せやで！ほら、帰るぞ…！」
オスマンを背負うコネシマはAを背負い心配そうに声をかけていた
弱々しくオスマンが俺に話しかける
「なぁゾム……俺…また殺しちゃった」
「っ！……そう…か」
「でも次は…守りたい人を…守れたんやで」
そういって眠りにつくオスマン
「コネシマ！ゾム！はよ乗り！もうここはアカン…内戦が…」
いつの間にか車をここまでもってきたシャオロン
急いで車に乗り込んで屋敷まで帰る
車には血と煤の匂いが広がった
「なぁシャオロン…あの国…どうなるんかな」
「…なくなるやろ。俺達が統治するか…他の国に滅ぼされるか」
「やろうな…」
グルッペンが聞いたら悲しむだろう
あいつは国を大切にしているから
「なぁゾム…オスマンって人殺すの…嫌いっていってなかったっけ？」
「せやで。あいつ…人殺すの嫌いやで」
「じゃあなんで…」
「…本人に聞いたらエエんちゃうかな？」
昔話をするのも…きっと…そう遠くない話
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花風雪(プロフ) - るーかさん» はい！はいはい！ (2019年11月24日 14時) (
レス) id: e781858e49 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 5-4のひとらんとの会話が好きな奴はいるか？ (2019年3月30日 21時) (レス) id: 16b4bf2d84 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - ひすいさん» 指摘、ありがとうございます。なるべく日本語を大切にして文章組んでいるのにまさかのミスでした(;´д｀) (2017年1月25日 23時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - 初めまして 初めてコメントをするのに内容があれなのですが4‐4の大統領の字が間違っているところがありましたのでご報告させていただきます (2017年1月25日 22時) (レス) id: 72a35cd0c8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - メルカさん» コメントありがとうございます！過去編長くなりそうです…(;´д｀)読みやすさ重視できててよかったです！ (2017年1月23日 13時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年1月15日 2時
