6-9 : 嬉々として ページ36
Aside
「A……Aっ…！」
暖かくて甘い匂い…目を…冷まさないと
「オスマン…」
「大丈夫かAちゃん…よかった…やっと目覚ましたんか…」
「なにが起こったんですか…？」
「民衆が立ち上げた新政府に不満をもつ反乱貴族が攻めてきたんや…王政がなくなったら秩序が乱れる…とかご託ならべてな…あいつら、民衆が政府を作ったら至福を肥やせんのが許せんだけやろ」
「そうなん…ですか…っ！？」
痛い…いつまでもオスマンに支えてもらうわけにもいかないから体を起こそうとした…けど
「駄目や…Aちゃん、動いたらアカン」
「怪我…してるんですか私…」
「打撲しとる…爆風に巻き込まれたんや…ごめんな、守ってやれんくて」
「大丈夫ですよ！このくらい！ちょっと…背中が痛む…だけ…です」
「ここは空き部屋やから…しばらく人はこない…救援を呼んだから、それまで耐えような」
「オスマンさんは…怪我…してない？」
「俺は大丈夫や…情けないなぁ俺」
「そんなこと無い…です！ここまで運んでくれてありがとうございます」
「なぁ、ここでいうのもアレやけどさ？敬語やめてや」
「え…」
「たまに敬語抜けとるし、ええやろ？そしたら俺、Aちゃん助けるために頑張るめう！」
「はい…オスマン…？」
「…ごめんなAちゃん」
「？」
「俺、最初Aちゃんのこと弱い子とか足手まといやとおもっとってな…でも…そんなことなくて…」
「仕方ないですよ。私、女ですから」
「俺、強い女の子って凄い好きやで」
「え」
甘い匂いが体を包む…背中に少し痛みを感じた浮遊感と眠気…この匂い…は…
「俺、ちょっと無理するから…あんま見ないでな？汗臭いのは俺には似合わんから」
私の意識は再び落ちた
＿＿＿廊下
オスマンside
戦闘は嫌いやねんけどな なんて嘘
血が嫌い。それも嘘。甘味好きなのは本当
君が好きなのは…
君がいる部屋には一歩も入れない
誰一人君に触れさせない
それが男ってもんやろ？
「はじめまして貴族の方々、先程から盗み聞きとは感心しませんね。女の子を人質として考えているんですか？」
そんなことは許さない
お前一人になにができるって？
そないなのわからへんやろ
仕込みナイフを構える
ゾムってどう戦ってたっけ？
「鬼さんこっちら♪」
切り裂いて。切り裂いて。切り裂いて。
「おもろいなぁ…簡単に死んでいく」
そう。簡単に死んでしまいそうな君を守るため
あの頃のように嬉々として人を殺しましょう
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花風雪(プロフ) - るーかさん» はい！はいはい！ (2019年11月24日 14時) (
レス) id: e781858e49 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 5-4のひとらんとの会話が好きな奴はいるか？ (2019年3月30日 21時) (レス) id: 16b4bf2d84 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - ひすいさん» 指摘、ありがとうございます。なるべく日本語を大切にして文章組んでいるのにまさかのミスでした(;´д｀) (2017年1月25日 23時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - 初めまして 初めてコメントをするのに内容があれなのですが4‐4の大統領の字が間違っているところがありましたのでご報告させていただきます (2017年1月25日 22時) (レス) id: 72a35cd0c8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - メルカさん» コメントありがとうございます！過去編長くなりそうです…(;´д｀)読みやすさ重視できててよかったです！ (2017年1月23日 13時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年1月15日 2時
