1-1 : 着任の日 ページ2
Aside
「……っ！！はぁぁぁ…すぅぅ…」
はぁぁぁぁぁ〜〜と何度も深呼吸を繰り返す
緊張で頭のなかが真っ白になりそうだ
ついでに感動で思わず初見土下座崇拝()
をしてしまいそうだ。
いや、実際に『軍人雇用採用項目 : 幹部秘書』
といういわゆる合格通知を手に取ったときは
親に見せる前に土下座をしてしまった
しかも…しかもである…！
「総統様の…直筆…サイン…っ！！」
今思い出しても感動で涙が出そうである
ついでにいえば、すでに涙目である
情けない。けど、嬉しい。私、頭おかしい()
「…っ！よし。気を引き締めて…！」
雇用書を大切にファイルに挟み屋敷を見上げる
見上げる…といってもそれほど豪奢ではない
簡素だが要塞のような迫力のある屋敷…
冷静になりいつもの落ち着きを取り戻す
門の見張りの兵士に挨拶をして雇用書を渡す
もう１人の見張りの兵士さんが愛想よく話しかけてくれたので緊張も和らぎ自然と笑える
そこに一度奥へいった兵士さんが戻ってきた
１人の男性をつれて……
「Aさんやんな？話は通っとる。緊張せんでエエからな？」
顔がみえない…緑色のパーカーを着ていて
所々ふわふわとした天然パーマの男性が
すこし高くて特徴のある口調で話しかけてくれる…
「…幹部のかた…ですか？」
「せやで。俺は……いや…あとでにしような？自己紹介を何度も繰り返すほど面倒なことはないやろ？」
「一理ありますね」
「せやろ？よかった、あんたとは気があいそうや」
悪い人じゃないみたい…ほっと胸を撫で下ろす
「すまんな、この格好やとビックリするやろ？普段はフードかぶってへんねん」
案内をしながら冗談を交えて話しかけてくれる
とても…話しやすい人だ…そう思った
「それで……お！ついたで」
「っ……ここが……」
また緊張で冷や汗が流れ出す
だって…この先には…
ｺﾝｺﾝｯ
小気味良い音が響く
『おお、来たか』
中から聞いたことのある声が聞こえる
「はいるでグルッペン〜」
ｶﾞﾁｬﾘ…
部屋のドアをあけたパーカーのお兄さんが
中に入れと促す
緊張しながら一歩踏み出して前をみる
そして
「今日から秘書として…ちゃ…着任いたします！Aと申しますっ！」
そういうと椅子に座って外を眺めていた人物がこちらを振りかえった
やっぱり…とても綺麗な人だ…
美しい金髪…白い肌に澄んだ瞳…
「ようこそ『我々』へ。このグルッペン・フューラーが直々に歓迎しよう」
そういって彼はニヤリと笑っていた
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花風雪(プロフ) - るーかさん» はい！はいはい！ (2019年11月24日 14時) (
レス) id: e781858e49 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 5-4のひとらんとの会話が好きな奴はいるか？ (2019年3月30日 21時) (レス) id: 16b4bf2d84 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - ひすいさん» 指摘、ありがとうございます。なるべく日本語を大切にして文章組んでいるのにまさかのミスでした(;´д｀) (2017年1月25日 23時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - 初めまして 初めてコメントをするのに内容があれなのですが4‐4の大統領の字が間違っているところがありましたのでご報告させていただきます (2017年1月25日 22時) (レス) id: 72a35cd0c8 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - メルカさん» コメントありがとうございます！過去編長くなりそうです…(;´д｀)読みやすさ重視できててよかったです！ (2017年1月23日 13時) (レス) id: 8a7ed7cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2017年1月15日 2時
