EP75 ページ25
「いいのに、ありがとう、！」
優しいなあとしみじみ感じる。
道枝は変わらず一直線に優しい。空回りする時はあるけれど、彼なりの思いやりは地球と同じくらい広いんだろうなと思う。
猫田先輩は先に上がり、私と道枝はカフェのテラスの方へ座った。
「話って？？」
道枝「大橋くんのこと好きやったんですよね」
「え、あ、えっと、、でももう違うよ」
道枝「もういいんですか？」
「うん、しょうがないことだから、結果もわかっていたし」
ノーセットの前髪から覗く私を心配する瞳が、じわっと心に沁みる。
道枝「で、今は大吾くん？」
「ち、違うよ！！！」
道枝「でも大吾くんの気持ちは知ってんねやろ？」
知っている、知っているけれども、
みんなアイドルだから、そんなふうに私は思えないんだと心の中で呟く。
「好きになれないよ、皆はなにわ男子だよ」
道枝「せやけど、」
「おかしいよ、あんな可愛い人達が周りにいるのに私なんて、何かの間違いなんだよ」
道枝「なあ、おかしいのはAちゃんやで、」
私は顔を上げて道枝を見る。
まっすぐに私を捉え、強い意志が見えた。
道枝「俺は日々を過していく中で、Aちゃんが俺らを影で支えてくれようと必死で動いているのも、笑顔も惹かれた理由ではあるけど、なにより、夢中になってバリスタになる為に頑張っている姿がカッコイイから俺らも頑張ろうと思うし、尊敬してるし、色んな理由あるから。」
「うん、、」
道枝「そんな自分のこと卑下せんといてよ、凄いってこと自覚しなくてええから、少しは認めてあげて」
誰かに認められるということが、こんなにも嬉しいのか
涙が溢れる。
何年も務めて、一流のバリスタになるということはとても難しいことを知ったけど、好きなこの世界をもっと周りに知って欲しくてただ夢中に頑張ってきた。
みんなもきっと志があることは一緒なんだ。
「ありがとう、本当に」
道枝「好き」
「私もこの仕事好き」
道枝「Aちゃんが好き」
風が吹き、道枝の前髪は分けられ顔がはっきり見える。
道枝「恋愛として、好き、男として見てほしい」
「え、え、私その」
道枝「前も言うたけど、考えてくれた？」
実はと言うと考えていた。ずっと
「ありがとう、本当に嬉しいのだけど、でも弟のような存在で、、とても大切だから関係を崩したくない。」
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リム子(プロフ) - よんよんさん» よんよんさん！嬉しいお言葉ありがとうございます😭✨書いて良かったと思えました、、！他の作品も面白いと思って頂けるよう頑張ります！ありがとうございます🥹🤍 (2022年9月17日 23時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
よんよん(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました。次回作も楽しみにしています。本音は、お話が楽しかったので、全員ルートを読んでみたかったです。それくらい、好きなお話でした。 (2022年9月15日 8時) (レス) @page50 id: fce679d74a (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 次回作は既に構想済みなので更新しましたらそちらもチェックしてくださると嬉しいです！ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました！今後も宜しくお願い致します！♡ ✨ (2022年9月15日 1時) (レス) @page50 id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - あやんぽさん» 楽しんで下さってありがとうございます🤍🤍🥹 (2022年9月11日 10時) (レス) @page38 id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
あやんぽ(プロフ) - ひゃ〜😍西畑オチありがとうございます！激甘西畑サイコーです…♥️ (2022年9月10日 4時) (レス) @page37 id: d8f8c45224 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2022年8月14日 1時
