ep5 ページ5
.
「順調…？だね？確かに。」
美月「でしょ？」
メンバーの中で1番仲のいい同い歳の美月が私の髪で遊びながら「順調過ぎて怖い」と呟いたので、確かにと納得していた。
デビューして、とても注目されて、みんなそれぞれ得意なことで個人活動を着実にこなして、ここまで順調過ぎて何が起こってもおかしくないんじゃないかって不安になる美月の気持ちは大いにわかる。
美月「今日のライブ、いっぱい来るじゃんアイドル」
「うん、みたいだね」
美月「ジャニーズ沢山来るから、結なんてルンルンしちゃってるよ」
「わおほんとだ」
ジャニーズはやはり人気だな、、とふと浮かぶ道枝駿佑の顔をかき消して、メンバーと会場の中の練習室へ向かった。
朝が早いから誰も使っていないと思って向かったのにドアのガラスから光が見える。誰か使っているのだろうか。
私たちはそっと覗くと、どうやら男性グループが…
いやまてよ。
美月「噂をすれば、、！」
美月の声に、え？と後ろから前のめりになる。
なんとそこに居たのはなにわ男子だった。
おしくらまんじゅうのように見入っていた私たちは、ドアにもたれかかっていたようで、思い切りドアが急に開いた途端、1番後ろにいた私だけが前に転げた。
皆避けるなんてひどい！と軽く睨むと皆困った顔をして焦っている。
長尾「あの〜、何してるんすか？」
長尾謙杜だ。本物だ…という煩悩を押し殺して、慌てて起き上がる。
「いや、あのすいません、私たちもここ使いたくて、その、」
大西「向かい側も空いてますよー」
冷たい目が刺さって痛い。早くここから逃げ出したいところだ。
私は別に、盗みみようとしたわけじゃない。たまたまで…道枝がいるって言うから…
道枝「小海さん大丈夫？」
昔のように、また優しく手を差し伸べてくれる。
全員が、「え？知り合い？」と問うと、サラッと「同級生」と答える。
女子メンから、早く言えよ！とつつかれながら立ち上がり、肩身の狭い気持ち。言えっこないじゃないか。
チラッと道枝を見ると、口元を微かに緩ませて、またねと呟いてまた練習に戻っていった。
…ずるい、、またねは、ずるい、、
私たちは向かいの練習室で練習した。それはもう道枝について聞かれたが、何も話す材料すらない。
そして、合同ライブも無事にやり遂げ、帰宅する組と、打ち上げ組で別れた。
私は打ち上げ組だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 394人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リム子(プロフ) - nanisho48さん» 全力嬉しいです、、！！😭ありがとうございます🥹💖 (12月4日 1時) (
レス) @page15 id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
nanisho48(プロフ) - 今一番好きな小説です！大吾くんが出てきて更に面白くなる予感(*^^*)更新楽しみにしてます！ (11月23日 21時) (レス) @page14 id: b11abf2238 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リム子 | 作成日時：2023年10月20日 9時
