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「あ、アイドル…？私が？」
習っていたダンスのスクールの先生に紙を渡された。
無理だと返すと、「お願い！」と思い切りお願いをされる。
話を聞くと、かなり注目されている大手事務所のオーディション番組らしく、高校1年生でダンスのスキルもある私は持ってこいらしい。
何より…
『その、原石というか、ダンスなんてやってなさそうな見た目の子が出た方が、見る人は応援してくれるんだよ！人も足りてないらしいしさ！！！』
「なんですかそれ！！地味ってことですよね！」
まあ！と満面の笑みの先生をポカッと殴る。
人が足りてないなんて、広告のやり方間違ってるんじゃないんですか。
「…分かりました…手続きとか分からないんで勝手にどうぞ…」
『やった！！！！ありがとう！絶対有名にさせるよ！！』
小さい頃から通っている手前断りづらかったのもあるが、
道枝駿佑の影響なのか、少し興味はあった。
誰かを夢中にさせて、キラキラ輝くアイドルという職業は、私にとって手の届かないようなものだし、
それがこんな急にチャンスが来るとは、あまりにも非現実的で、絶対無理だろうけど、…まあ経験としてだけなら、、
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とまあ、結果は、自分で言うのはおかしいが難なく予選突破。
そりゃそうだ。周りはダンス歴ゼロの子が多かった。
そんな中で私はかなり目立っていて、初回の評価からA判定だった。
休日に自主練でスクールに顔を出すと、先生は大喜びだった。それは良かったけれども。！
「先生、まさかこんな上手く行くなんて…わたし、見た目とか自信ないのに…」
経験だとおもって受けたものがこんなになるなんて思いもよらない。
『このままデビューしたらどうする？あの片思いの子に会えるかもよ？』
「会えても別にどうもならないですし！しないですし！」
と言っていたのも束の間。
次のステージで、プロのメイクさんの腕はすごい様で、たまたま一位を取って、そのまま最終回までトップを駆け抜けた。
最終回でデビューが決まり、7人構成のセンターに抜擢された。
こんなつもりじゃないのにとは思いつつ、それはもう嬉しくって。
きっと、すこしでも自信がついて、堂々と前を向いて生きられる気がした。
中学生時代のように、地味子だとか、真面目おんなだとか、変なあだ名もつけられることはない。
輝くペンライトによって照らされた舞台の上で私は誓った。
彼のアイドルになってみせようと。
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リム子(プロフ) - nanisho48さん» 全力嬉しいです、、！！😭ありがとうございます🥹💖 (12月4日 1時) (
レス) @page15 id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
nanisho48(プロフ) - 今一番好きな小説です！大吾くんが出てきて更に面白くなる予感(*^^*)更新楽しみにしてます！ (11月23日 21時) (レス) @page14 id: b11abf2238 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年10月20日 9時
