ep15 ページ15
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「…なんで、陶芸、、？」
陶芸教室に私たちは居た。
知り合いの方らしく、現在貸し切らせて貰っている。
あんだけ行かないと豪語したのに、結局この場に居るのは、西畑大吾がずっと待ってしまいそうな人だから。
1時間遅刻して待ち合わせの駐車場に向かうとやはりまだいるナンバーが見えて、急いで駆け寄った。
1時間来なかったら帰るんです普通！と怒ったが、西畑の様子は「来てくれてありがとうね」と柔らかく微笑んだ。
大人しくついて行くしかなかった。そんな優しい態度とられたら、何も言い返せない。私が悪いことをしてしまった。
西畑「心を穏やか〜にしてくれるやんか」
「私はいつだって穏やかです、西畑さんが怒らすんですよ」
西畑「怒った顔も可愛いからええねん」
「…」
ずっる。女の子慣れした緩い雰囲気からして、遊んでる？私の事なんて全然好きじゃないのにちょっかい出してる？
どういうつもり？
なんて目まぐるしく頭の中で考察していると、「Aちゃん見て！」
とキレイな形の土を見せる。
「わ！上手くいってる！」
西畑「いい汗かいたわ〜笑」
はしゃぐ西畑の額にうっすら光る水滴をハンカチで拭いた。
西畑「え？」
「意外と集中してたんですね笑笑」
よく頑張りました。と褒めると、ハンカチを持つ手を掴まれる。驚いてハンカチは落としてしまった。
西畑「簡単に触れんといて」
「あ、ごめんなさい！！」
無意識とはいえあまり良くなかったのかなと反省する。
でも、自分は私に絡んで来るくせに来られるのは嫌なんだ、、と腑に落ちない気持ちになる。
「気をつけます、」
西畑「好きになってまうやん」
言葉に驚き、声が裏がえる。
西畑の視線は真っ直ぐ私を見ていた。
「いや、え、っ、」
西畑「Aちゃんのことええこやなって思うから、」
私は固まったまま声が出せないように、唸る。
それは好きだというわけではなさそうなのに、
何だか嫌な気分ではなくて、
こんな感情になったことないから、、分からない。
西畑「みっちーのこと忘れて、今は陶芸に集中！」
「はい！！！…じゃなくて、！別に！ないし！」
クシャッと微笑む西畑に、胸を撫で下ろす。
この感覚をもしかしたら、本では読んだことがある。
「嬉しい…」
西畑「なに？」
「あううん！やります！集中！」
誰かの気持ちに嬉しいと思う、気持ち。
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リム子(プロフ) - nanisho48さん» 全力嬉しいです、、！！😭ありがとうございます🥹💖 (12月4日 1時) (
レス) @page15 id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
nanisho48(プロフ) - 今一番好きな小説です！大吾くんが出てきて更に面白くなる予感(*^^*)更新楽しみにしてます！ (11月23日 21時) (レス) @page14 id: b11abf2238 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年10月20日 9時
