ep12 ページ12
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ダンスの練習の為、アイドルがよく使う渋谷のスタジオに来ていた。
グループ自体は休みの為、私は1人で自主練だ。
シューズ履き潰す勢いで、キュッと鳴らし踊り倒す。
全ては応援してくれたファンのため。
決して道枝くんだけのためでは無い。大半いや、ほぼファンのために決まっている。
2時間程経つと、ドアが開き、「小海さんや、」と聞き覚えのある声。
「み、道枝くん」
道枝「大吾くんがここにおるって言うからさ、ほんまやったんや」
奇跡！？運命！？と思ったのもつかの間、
大吾という名前にピンとくる。
そうだ、先程、
西畑大吾ねーねーなにしてんの〜
A今練習してるんで
西畑大吾え、渋谷の?あそこ?7階?
Aそうですけど何か!
これだ、、！！
なんで教えてるんだあの人、、！！！
「そうなのね、！」
汗を拭きながら水を飲む。
ああもうこんなところ見られたくないのに。
道枝「これ、」
目の前に置かれたスポーツドリンクといちごミルクのパック。
「えっ、いいの？」
道枝「好きやろ？いちごミルク」
「凄い、知ってたの？」
道枝「自販機でいつも買うてたやん」
よく見てるのね、と感心して、受け取る。
有難くいただこう。
道枝「ほんと、すごいなー」
「なにが？」
道枝「オーディションで勝ち抜いて、今も努力惜しまないわけでさ」
「そりゃね、でもなにわ男子もでしょ？」
道枝「いやー、先輩には負けますよー」
「先輩じゃないし！後輩だし！」
芸歴では後輩。デビューしたのはわたし達が先。
ややこしいこの関係に、上手く言葉がまとまらない。
道枝「楽しい？仕事」
「うん。今まで経験したことのない高揚感とか、歓声とか、もう訳分からないまま突っ走ちゃって。でもずっとここにいたいと思うの」
道枝「音楽が好きなんやな」
「うん。音楽は世界を救うよ。私の世界を変えたみたいに、」
ええなぁ、と体育座りしながら遠くをみる道枝。
何を考えてるのか気になって、つい見つめてしまう。
道枝「あんま見んといて？笑」
「あ、ごめん笑」
道枝「俺もずっとアイドルでいたい」
その言葉が真っ直ぐだからこそ、胸が詰まった。
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リム子(プロフ) - nanisho48さん» 全力嬉しいです、、！！😭ありがとうございます🥹💖 (12月4日 1時) (
レス) @page15 id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
nanisho48(プロフ) - 今一番好きな小説です！大吾くんが出てきて更に面白くなる予感(*^^*)更新楽しみにしてます！ (11月23日 21時) (レス) @page14 id: b11abf2238 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年10月20日 9時
