ep39 ページ39
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お花のことなんて全然分からないけれど、生き物を育てる誠実な人に嘘をつかせてしまった。
実は、角度でキスをしてるふうに見せただけで、唇は付けていなかった。
深くしてるように角度を変えてみたり、顔の位置を何度かリハーサルして、ついに本番を迎えた。
『好きならなんでこんなことするんですか』
「私じゃきっと、釣り合わないから、彼はとっても素直で真っ直ぐな人なんです」
尊い道枝に触れることさえ怖い。
私みたいな何かが足りない人間が、、
『それは、違いますね』
「え？」
『素直で真っ直ぐなのは、彼があなたを大切に思っているからですよ。誰だって曲がることも変な部分持ってますから、それが真っ直ぐなのは、あなたの事が大好きだからだと、思いますけど？』
そんな、こと言われるなんて、
驚くほど心にスっと入ってきた。
なんで、好きな人を傷つけてしまったんだろう。
嫌われたくない。そんなのは当たり前のことで、何故自分を卑下していたんだろう、、
このまま都合のいい関係ならもう、会えない。そう告げよう。
キミのことが好きだと、打ち明けてハッキリさせよう。
立ち上がって、お花屋にお礼を言う。
さわやかに微笑んで、「行きな」と促してくれた。
深く頷いて、私は走った。
どこに行ったかわかる気がしないけれど、走らずにはいられない。
夜の路地は少し雰囲気があって怖い、このまま見つからなかったらどうしよう、
少々走りすぎて、横っ腹が痛くなる。
しゃがみこんで呼吸を落ち着かせる。
どうしよう、電話しても出てくれない気がするし…
道枝「Aちゃん、？」
どしたん！？と心配そうに駆け寄って私の肩を握る。
「み、…駿くんを探してた！！！」
道枝「え、俺？」
「さっきはね、嫌われたくてキスするフリをしてもらったの！傷つけてたらごめんなさい！」
でも、あのね、と呼吸が続かず、何度も深呼吸
道枝「落ち着いて、？」
「駿くんが、好き、好きになっちゃった。きっと出会った日からずっと惹かれてた。」
道枝「…」
黙ったまま、私を見つめる道枝に、不安が募る。
何かを言って欲しいのに答えは来ない。
「駿くん、このままの関係はもう続けられないから、ハッキリさせたいです。」
道枝「…分かった」
答えは一つしか無いとなぜ思っていたんだろう。
道枝「もう、会われへんわ。ごめん。」
「え？」
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
