ep38 ページ38
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長尾「幻見えてもうたー！！！！！」
長尾の大きな声に、全員が振り向く。
「なにわ男子！？」とザワつくが、皆、身内の為静かにしてくれている。
藤原「ばか！隣の部屋やって！すんません！」
ってAちゃん！？と叫ぶ藤原丈一郎の登場に、私は思い切り立ち上がって口をあんぐりとあける。
藤原「その手、！」
花屋とまだ手を繋いでいたことを忘れていて、つい花屋と顔を見合せてしまう。
？「なにー？なんかあったんー？」
藤原「あかん、来たら、！」
藤原の制止は惜しくも、顔をひょこっと覗かせた彼。
「っ、！」
道枝「え、」
私とお花屋の手を見て、言葉を失う。
長尾は未だに酔っ払いながら何か話してるが、全然頭に入ってこない。
道枝の表情は分かりやすく、みるみるうちに曇っていき、お店を出ていった。
思わず追いかける為向かおうとする私を夏希は止めた。
夏「変わるんじゃないの」
「…だけど、」
夏「あんたの気持ちすごい分かる。だから、止めてあげたい」
私のことを本気で心配してくれている。
だからこんな馬鹿げた計画にも乗ってくれた。
今追いかけたら、確かに夏希の優しさまでも放り投げてしまう気がする。
「わかった…」
スマホを開いて道枝に送る。
A近くにいるなら、駐車場に来て
すぐに既読はつくものの、返信はない。
一か八かだ。
「ちょっとだけ協力してほしいです」
お花屋さんと共に駐車場へ向かった。
誰もいないシーンとした空間に、私たちはガードレールに並んで腰掛けた。
「…お願いしますね、？」
『うん、いいよ』
コツ、と歩く音が聞こえた時、この感じ、きっと道枝だと勘が言う。
「お願いします、！」
『じゃ、、失礼します。』
私の頬に優しく手の平を置いて、ゆっくりと顔を近づける。
よく見れば、このひとだって端正なお顔立ちだ。
なのに、なぜ好きにならないのか、
そんなのは当たり前に答えが出ている。
それでも嫌われたくて、端正な顔立ちに付く、唇に視線を移す。
『好きです』
彼の一言が合図として、深い口付けが落とされた。
目の裏に浮かぶ人は、そこにいる人だってこと、誰にも知られては行けない。
駿くん、なんて心の中で叫びながら、嘘のキスを受け止める。
走り去っていく音。
『泣いてるのは、好きだからですね、』
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
