ep35 道枝side ページ35
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ドラマ撮影は急な雨によって中断。
今日は続行不可と判断され、早く帰れることに。
「マネージャー、今日はもう終わり？仕事無し？」
マネ「うん、無い」
よっしゃー！とスマホを開けて、Aちゃんからのメッセージを確認。
まあもちろん来てない。
道枝駿佑雨降ってきたからドラマ撮影終わったーー帰れる〜
休憩時間だったのか直ぐに既読がつき、心臓が跳ねる。
既読だけで、Aちゃんを感じるなんて、我ながらおかしなってるわ、自覚はある。
Aまじー!お疲れ!私傘持ってないから終わったわーー!
ガタッと立ち上がる。
これは、行くしかなくないか？
でも、迷惑とかないかな、いや会いたいのに行かへんのも変やん、
最近考えすぎてよく分からなくなってくる。
とにかく今まで行動してこなかった分、今回初恋に近い、Aちゃんへの気持ちは大事にしたい。
よし、会いに行こう。
何度だって伝えよう、
思い立って傘を持ちお店へ向かった。
あっという間に薄暗くなった南青山の周辺は、人気が全く無い。
Aちゃんのお店、どうやって経営してるんやろレベル。
少し浮き足立って歩いていると、知ってる姿がお店へ入っていく。
緊張が一気に押し寄せて、ショーウィンドウから様子を伺う。
やっぱりそうだ。長尾。
なんで、お店に会いに来てるん？やっぱり好きなんかな、
もしくは、もう2人もそういう関係だったりする？
長尾は面白くて、かっこよくて、モテる仕草、言われて嬉しい言葉、全部知ってて、、
俺太刀打ち出来ひんやん、、どうすれば、
考えてるうちに、2人の距離感はみるみる近くなるように見える。
覗きすぎて、店長と目が合ってしまい、軽くお辞儀をして、お店を後にした。
Aちゃんの幸せが1番なのは、ほんまにそうで、
幸せにしたいのは俺やねんけど、
長尾を好きだと言われたら、受け入れるしかない。
少しだけ目を瞑れば思い出す。
ミラーボールの明かりに照らされても、全くいやらしく見えない、凛とした姿勢の彼女。
話す時のゆっくり流れるように大切に発せられる言葉。
俺を見つめる度に、瞳の裏を見られてるのではないかと錯覚させられるような、キラッとした二重の目。
ずるい、皆がAちゃんの事を好きだ。
皆が愛してやまない、可愛くて仕方ないのに
触れる勇気がない。
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
