ep28 ページ28
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あっという間に楽しい時間は過ぎて、気付けば行けつけだという中華屋さんにいた。
個室に感動していると、「初めて？」とキラキラな笑顔で聞いてくる長尾。
…いや、みっちーとあるな。。なんて感じながらも、「まぁ」と返事をすると嬉しそうにメニューを見る。
いちいちルンルンしてるのが可愛くて、クスッと笑う。
大西「初めてちゃんと笑ってるとこみた！！」
「え、そう！？」
大西「眉間に皺を寄ってんで」
眉間のしわの理由は、明白だった。
口にしたく無くて、気付かないふりをして、ウーロンハイを頼んだ。
20時頃、道枝から向かってるという連絡を受けて、皆楽しみでピッチが上がる。
私も、もっと飲めるように一旦御手洗へ席を立った。
化粧室から出てきた人に肩が当たってしまい、ハンカチを落としてしまう。
『すいません、』
「いえ、」
ハンカチを受け取ろうと顔を見ると、呼吸を忘れてしまうような、時が止まったような。
『なんであんたがいんの…？』
緩く巻かれた透き通る金髪に、全て見抜けそうな感覚。
『まさか、また会ってたの？』
「違う！」
『別れてなかったんだ、！2人とも私の事バカにしてる！！』
浮気相手からの彼女昇格は、これから先浮気されないか不安になる。そんなの当たり前だ。
でも、それで私を怒鳴るのはお門違いだ。
「ここ、廊下だから一旦落ち着いて、」
『触らないで！！』
誘導しようと背中に触れた手を振り払われ、彼女の爪が私の手のひらの甲に傷をつけた。
「ちょ、落ち着いて！なんもないから！」
目の色を変える彼女に少し恐怖すら感じる。
お店の人に迷惑がかかるので必死に宥めるが、むしろヒートアップするので、私もパニックを起こしてしまう。
長尾「何、どしたん！」
騒がしいことに気づいて、りゅちぇと顔を覗かせる。
彼女は突然のなにわ男子に驚いて、更にパニックをおこした。
そして、向こう側から私が4年を共にした、この状況の元凶が小走りでやって来た。
ナイスタイミングなのか、バッドタイミングなのか、いつだって空気の読めない奴だ…
『こいつと！まだ関係持ってんのかよ！』
元彼『何言ってんだよ。一旦落ち着けって、』
彼氏に対して思い切りビンタをする彼女に、私はまた呼吸が止まる。
怖い、この女達はあの時も早々に私を追い出した。
帰る家が無いことくらい、彼も知ってるはずなのに。
「やめて…」
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
