ep27 ページ27
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爽やかに微笑んで私の元へ歩いてくる、最も会いたくない男。
ここで会ってしまったら、彼氏がいるという嘘がバレてしまう。
急いで彼の腕を引っ張り建物の影の方へ。
長尾「ん？Aちゃん！？どこ行くん！？誰！？」
「ちょっとまってて！」
引っ張りながら、強く握る腕に「痛いよ」と呟く。
痛いのはこっちだ。ご飯も食べれなくなるほど辛かった。4年間が無駄になったのだから。
「もう、どこかで会っても話しかけないで、これで話すのも最後ね」
『本当に悪かった、気の迷いだった。』
「…もう、いいから、終わったことだよ」
『幸せになってね』
どの口が、なんて怒りが湧き上がると思ったが意外とそんなことなくて、すんなり受け入れた。
受け入れるしか、ないから…なんてこと分かっている。
それでも、前に進んでると言い聞かせるしかなかった。
2人の元へ戻ると、「彼氏？」と聞かれて、んー？と誤魔化す。
追求されなかったが、なにか感じ取っているのは事実で、冷や汗が出そうだ。
大西「みっちーの撮影終わるまでさ、あそこ行こうよ」
言われるがまま着いていくと、老舗のケーキ屋さん。
入ると、地元の人が何名か優雅にケーキを食べている。
大西「好きなの選んでええで、連勤やったんやって？」
「よく知ってるね、！？」
大西「誰かさんが呟いてたからさー」
誰かさんとは、？？
その疑問には答えてくれず、とりあえずケーキを選んだ。
席に着いて間もなく、モンブラン、ショートケーキ、チョコレートケーキが並ぶ。
「1口あげる！！」とフォークを目の前に持つ大西に、鬼かわいい！なんて言葉を飲み込んで大きな口を開ける。
大西「あーんしちゃったw」
「ナチュラル過ぎてつい、！！笑笑」
あはは！と2人で笑いあっていると、長尾の頬が膨れた。
長尾「流星くんと打ち解けるん早ない？」
大西「なに？嫉妬？」
長尾「せやけど？」
口角を上げて、チラッと私を見る。
前髪から覗く端正な目線に、不覚にもドキッとしてしまう。
そのイケメンは、罪だと思う。
大西「俺やと話しやすい？」
「う、うん、とても」
大西「へー？」
頬杖を付いて私をじっと見る。
隣から見る大西流星は、最高の眺め過ぎてよだれが出てしまいそう、！
「可愛いなぁ…」
大西「俺もさー、男やねんからね？笑」
ニコッとした後に、優しくデコピンされる。
す、好きになる、！！
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
