ep26 ページ26
.
マップを開くと、そこは横浜だということに気付き、「オーマイガー」と自然に出てきてしまうほど、やってもうたが過ぎる。
ゆっくり深呼吸して駅を出る。
長尾謙杜に待っていろと言われたが、1人で来るつもりだろうか？
だとしたら、困る。
撮られるのも本当に本当に嫌だし、なんたってジャニーズは人気者。周りからバレるに違いない。
とりあえず近くの喫茶店で待っていると、ものの30分でオッス！と目の前に座ってきた人物。
「長尾くん、！変装ちゃんとして！！！！」
思わず立ち上がり、急いで座ると、続けて2人目が座る。
「え、！」
長尾「たまたまオフ一緒で遊んでてん〜」
大西「やほ！初めましてー！」
朗らかに笑うそのお顔は、まさに「可愛い」と口にしてしまうほど綺麗で可愛らしい顔立ちだった。
まあ、2人ならば、マネージャーと言ってもバレはしないけど、なんとか変装をもう少ししてもらわないと困る。
私は持ってきていたサングラスを長尾に掛けさせる。
長尾「！？なに！？」
「これ付けて。」
長尾「可愛いー、なにこれ」
変な形やなーと笑う長尾に、トレンドっすよと、返す。
大西「さすがアパレル店員〜！」
「いやいや、…そういえば、その、みっちーは？」
いつも一緒にいるイメージだから、なんて誤魔化すが、返事の無いLINEが気になって、聞いてしまった。
仕事であってほしい。
長尾「なんで？気になる？」
「別に、なんとなく」
長尾「教えませーん」
大西「仕事やで？多分近いんちゃう？横浜の赤レンガの方でドラマ撮影言うてたし」
長尾が大西を軽く睨む。しかしそれを無視して大西は私に可愛くウィンクをした。
恐らく何もかも、把握している気がする。
それでも優しい大西が天使に見える。いや確実に天使、！
ついでに見に行く？と立ち上がる大西に、私は笑顔でついて行く。
長尾「なんでやねんっ！！！！！」
.
.
横浜に来たのは久しぶりだった。
中華街以外の場所に来たのは初めてだ。
大西「ここらへんのカフェが美味しくてさー」
長尾「誰ときたん」
大西「んーー？？マネだけどぉ？」
僕は誰かさんと違って恋してないねん〜、と長尾をいじる。
なんやねん！と必死に抵抗する長尾がなんだか少し可愛い
赤レンガが見えてきて、向こうの方で撮影陣が多くいることに気付く。道枝がいるはずだ。
『あれ？A？』
神様は、意地悪だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 649人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
