eq24 ページ24
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その大きな瞳にバッチリ捉えられている。もはや目線など逸らすことが出来ない。
月明かりに照らされた道枝の頬と黒目がキラリと光る。
「起こした、…？！」
私の言葉に全く反応せず、ただひたすらに見つめられる。
…気まづい…と言うより、通り越して心地よい空気だった。
何も言わず、ただこのまま。
綺麗なそのお顔にいつまでも見つめられていたいと思ってしまうのは、世の女性みな思うことだと思う。
「みっちー？」
道枝「ん？」
軽く眉毛を上げた表情に、心臓が震えた。
この仕草をする道枝が私は大好きみたいだ。
「ベッドで寝てていいよ？首痛くなるよ？」
道枝「ん、」
軽く返事をしても、視線は私へひたすら向けられている。
流石に「なに？」と聞けば少しだけ緩む表情。
道枝「可愛いなって、」
「起きて早々何…！」
道枝「長尾と何話してたん」
急に真剣な表情に、戸惑う。
頭を撫でられながら、首へ、それから頬へ、唇へ、優しく指で触れられていく。
あまりにも大事そうに私を見つめるもんだから、顔がみるみるうちに赤くなってしまった。
「…別になにも」
道枝「長尾はAちゃんのこと好きやと思う」
「どうかな」
道枝「でも負けへん、俺のがもっと好き」
「みっちーは、勘違いしてるよ」
何が？と聞き返す瞳は少しだけ動揺している。
「みっちーは、私がたまたま寂しい時に…まあ…ほら過ごしちゃったから、恋だと勘違いしてるんだよ」
道枝「そう思っとき、そんでも負けへんから」
みっちーがそんなこと思ってないことくらい、分かっている。
そんな簡単に勘違いを起こすとも思っていない。
ずっと見てきたからこそ、そこの信用は深く存在する。
それでも、嫌いになってもらいたい。
これ以上関われないように、どうか私を拒んで欲しい。
「彼氏いるしね」
道枝「その人とさ、どんなに最低でも、楽しかった時間も存在するわけやんか、今も付き合ってる訳で。｣
「…うん」
道枝「普通に、妬く。全部妬く。」
おおっと！？と声に出てしまいそうだった。
そんなこと言われたこと無くて、嬉しさのあまり、胸の高鳴りが止められない。
道枝「まだ、その人の事好きなんも分かってる。Aちゃんの気持ちが一番大事やから、」
いや、違う。
私が好きな人はもう、違う気がするよ。
…そう言いたい。
優しい君を手離したくない、私のエゴだ。
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
