ep23 ページ23
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思わず叩きそうになる手を握りこぶしにして顔の前から下ろした。
長尾「…ごめん、」
「いや、…うん…」
それでも、長尾は視線を逸らさずしっかり私を捉える。
「私が…好きってこと？」
長尾「うん」
「本当に？」
ほんまやけど？と当たり前のようにサラッと答える。
なんでそんなに真っ直ぐな人達ばかりなんだろう。
なにわ男子は、何故こんなにも真っ直ぐで素直な人たちなんだろう。
長尾「みっちーに悪いけど、結構本気」
「…私別に可愛くないよ…夏希とかのが可愛いし、色んなものを持っているよ」
長尾「Aちゃんと定食食った時、思った」
定食？と聞き返すと、やっと目線を外して前を向いた。
思い出すように柔らかく微笑む長尾謙杜は、まるで天使のように見えた。
長尾「ちゃんと、俺らのこと考えてくれてんねやって」
「な、なんで」
長尾「ご飯の写真でさえ撮らないでくれたし、」
「それは、！ほら！念をいれてね、！」
長尾「一言一言、優しいところとか」
「な、、」
長尾「意外と気遣い上手」
見てるなぁと少し照れてしまう。
長尾「とにかく、ええなぁって思った。こういう子は人を傷つけたりせーへんよなーって。怒ったりとかするんかなとか、気が付いたら考えてた」
「完全に恋じゃん…」
長尾「誰が言うてるんそれ笑笑」
ウケ狙いの言葉をしっかりと拾ってくれたおかげでナルシストにならずに済んだ。
「…答えが欲しい感じ？」
長尾「いや、要らんかな」
「私…嘘つきだよ、とっても。だから、もっと素敵な子がいるよ」
長尾「要らん言うたけど…まあ、最初っから行けるなんて思ってないし。」
まあ、見てて？とリビングに戻って行った。
緊張が解けてへなっと体が和らぐ。
つま先まで神経を研ぎ澄ましていた。なんてこった、大きな問題が増えてしまった。
モテるとはいえなにわ男子とラブシチュエーションがあるとはありえない話しすぎる。まってくれ、、キャパオーバーだよ…
先程の寝室に戻ると、みっちーはまだベッドに頭だけ乗せて、地べたに座ったまま寝ていた。
足音を立てないようにその横に座る。
身体痛くなっちゃうよ、本当に優しいなぁ、、、
にしても、こうしてちゃんと見ると、やはり綺麗なお顔。
こんなお顔だったら私は女の人と遊び呆けてしまうよ。
「可愛い」
本当に囁きほどの小さな声で呟いた。
瞬間、長いまつ毛がパチリと開いた。
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
