ep15 ページ15
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夏「全ては君のためだよ」
「なんでそうなるの！！！！」
ほら、ぷりぷりすんなっと私の頬をつつき、鏡越しにメイクを直す夏希。
お店ワンフロア借りて打ち上げがてら、ご飯会となった今。
スタッフの人たちもちらほら。
ほとんどが雑誌の専属モデルや、そのまた知り合いだったり、芸人だったり。とにかく多くの人が集まっている。
「なんであんたそんなに友達多いの…？」
夏「可愛くて面白い上にモテるから」
「自分で言うのね」
御手洗に続々、化粧直しのモデルやアイドルが入ってきたため、大急ぎで出る。
しかし、聞こえるか聞こえないか、いや聞こえるように言ったのだろう
『芸能人でもなんでもないアパレル店員が、なんでなにわ男子と喋ってんだろーね。』
鋭く、冷たい言葉がその後も聞こえてきたので、小さくため息をついてから、席へ向かった。
もう帰ろう。私だって居たくている訳じゃない。
道枝たちと会いたくてあってるわけじゃない。
ただ、運が良かっただけ。
ここでバレたら、一貫の終わりだ。。
長尾「お、帰ってきた！」
「わたし帰ります。」
長尾「なんで！？」
「私一般人だし、」
夏希に呼び止められるものの、出口の方へと歩き出す。
すると、向こう側から水を両手に持ってこちらへ歩いてくる道枝駿佑。
道枝「なに、帰るん？」
「まぁ、」
道枝「気ぃつけてな」
それだけ……？なんてつい思ってしまう。
優しい優しい道枝駿佑が、冷たい眼差しで言い放ち横を通り過ぎていく。
お酒も入っているからか、胸が詰まって目がうるうるしてくる。
優しくしてほしいなんて言わないから、
嫌わないで欲しいのが本音。
でも嫌って欲しいも本音。
ならばこのままでいいじゃないか、いいはずなのに。
悪い女が、道枝は好きだから、
「いいの？」
道枝「ん？」
振り向く道枝を見て、私は軽く微笑む。
「彼氏のとこ行くよ」
目の奥が泳いだ。不安そうで、苦しそうで、今にも泣きそうな表情。
道枝「嫌。」
「止めないじゃない」
道枝「あかん、」
「じゃあ何？」
思っても無い言葉がペラペラと沸き上がる。
分かってしまったから、彼の気持ちが、
薄く綺麗なガラスの陶器のように、透けて見える道枝の気持ち。
苦しい、自分の気持ちだって、透けてしまいそうで。
道枝「行かんどって…？」
よく出来ました！なんて微笑んで髪に触れた。
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
