ep11 ページ11
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「はぁぁあ」
深くため息をすると、横から「接客業なのにため息つくとか喧嘩売ってる？」と店長がすかさず突っ込む。
「いえ！違うんです！！すみません！！」
店長「前まで顔色悪かったけど、最近良くなったと思ったのに〜」
確かにそうだ。別れた直後はもう、本当に誰もが目当てられないほど落ち込んでいたに違いない。
店長「元気に服売ってくれたらなんでもいいよ」
仕事しろ、なんて言われて、はいい〜とラックに服を掛けていく。
私のため息は、みなさま想像通り、道枝や、長尾と出会ってしまったことだ。
なんであんな普通に定食を一緒に食べれたんだろ…
思い出すだけで過呼吸起こしそうだよ
平日の表参道はかなりスローだ。尚且つ、お高めで、海外からセレクトした服や、オートクチュールのスカート、生地からデザインまでこだわり抜いた、オリジナルファッションを揃えてあるこのお店に、バンバン人が入ってくるわけがない。
いわば、お金持ちや有名人がせいぜい来てくれるくらい。
イケメンが好きな男の店長は、いつもお金待ちのイケメンを探している。
店長「あら、あの人もイケてる」
通りすがりに私の耳元でボソッと報告する。
どんなもんかと顔を向ける。
「なんだ、みっちーか、」
…
「え！！！？？？」
私の声に、その" みっちー "らしき人がこちらを見る。
道枝「え、なんで、」
「ちょちょ、ストーカーだ！」
道枝「ちゃうって！！！」
おもわずお互い駆け寄って肩を寄せて小声で話す。
道枝「長尾がオススメのお店ある言うから来てん」
「…言いましたわ、長尾くんに…」
道枝「なんで知ってんの？長尾が」
「え？聞いてないの？一昨日あそこで鉢合わせちゃったこと」
は！？と驚く道枝に、私は口を塞ぎ、何度も謝った。
「ほんとにほんとにごめんね！」
道枝「あいつなんか企んでんちゃう？」
「そんくらいならまだいいよ…ばらされなければ…」
店長は、お知り合い？と笑顔で近づいてきたので、道枝のマスクを慌てて上げて顔を隠す。
道枝「！？」
「お知り合いというか、ええまあ！ははは！」
怪しいと目を細める店長をあしらい、道枝を移動させる。
道枝「何時に終わるん、明日オフやねん」
「だから何よ！もう会いたくないの！」
道枝「…なんで？」
きゅるっとした目が私を必死に繋ぎ止めようとする。
また、触れたいなんて許されないでしょ？
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
