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ハイネケンの瓶は一気に本数が空いたことを何となく覚えている。
フラフラすることも無く、夏希の所へ戻ると、夏希はギョッとした。
夏「か、顔真っ赤…お酒強いあんたのこんな姿初めて見た」
「私、やっぱり酔っ払ってる、？」
夏「だいぶね。」
にしては姿勢がいいなムカつく、なんて笑う夏希を、ポヤポヤした気分で私も笑い返した。
『あの、vip席にいるんで一緒にのみません？』
後ろから声が掛けられて、振り返ると、モデルでもしてそうなイケメン揃い。
声を掛けてきた1人は明らかにお持ち帰りしたーいみたいな顔をしているが、夏希にとってはそんな事どうでもいい。
夏希は、わーい！のその人の腕に絡まり付く。
私も続けてその後ろを歩いた。
vip席ってこんなだっけ？と思うほど広い。
よく見ると、イケメンや美人がフロア内に山ほどいる。
あっと言う間に夏希も酔っ払い、前の方でイケメンと踊り狂っている。
私はそれをただ眺めていると、先程の男性のツレの方が近くにいることに気付く。
立ち尽くして、居づらそうにDJの方を眺めていた。
背が高く、目鼻立ちがくっきりしてそうだ。
私は残念ながら、顔を認識出来やしないほど酔っているので、必死に目をこらす。
待てよ、芸能人そっくりだ。とんでもないイケメンではないか。
その男性もまた、私と同じように、ここが居場所じゃなさそうだった。
突然、視線がバチッとぶつかる。
数秒間お互いがお互いを意識した。
周りがスローモーションになるように、胸の高鳴りが止まらなかった。
？『…明日は休みですか？』
話しかけてきたと思ったら、それかよ、なんて拍子抜け。
「うん、あなたも？」
まあ、はい、と視線はもう合わずとも返事をしてくれる。
「お、どる？」
？『えっ』
「私と踊ろ」
人生初めての、自ら告げる言葉。
こんなドラマみたいなセリフ、、いや、海外映画みたいな、、
？『はい、笑』
フワッと微笑んで私が差し出した手を握る。
一気に心臓は加速して、酔いがまわってくる。
私が慣れない洋楽に合わせて飛び跳ねたりするのを、『ちょっとおかしない？』とケラケラ笑う彼。
踊ってよなんて言うと、ちょっとキモイ動きをするのでそれまた爆笑。
あんなに傷ついた後にこんな笑えるなんて思ってもなかった。
『俺たちだけで抜けだそーよ』
片方の男性が夏希と提案しに来たので、勿論承諾。
手は握られたまま。
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リム子(プロフ) - おかゆさん» ありがとうございます💖💖 (11月20日 17時) (
レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - スタンディングオベーションです大優勝 (10月19日 22時) (レス) id: cd616799f2 (このIDを非表示/違反報告)
Ange(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！次回作も楽しみにしています！ (10月18日 9時) (レス) @page50 id: b0ff7635b1 (このIDを非表示/違反報告)
リム子(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🥹💖💖 (10月9日 18時) (レス) id: 328e1440a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 毎回、いつ更新されるんだろう！と楽しみにしながら読ませてもらっています！これからも応援してます🫶 (10月7日 14時) (レス) id: 42fe11d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リム子 | 作成日時：2023年8月9日 21時
